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ダンロップから次世代オールシーズンタイヤが登場!「シンクロウェザー」をさっそく雪道で試す…スタッドレスと同等レベルのグリップ力に感動!

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TEXT: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)  PHOTO: 中村孝仁(NAKAMURA Takahiro)

一番滑りやすい状況で試してみると……?

今回はそんなわけで、雪と氷を求めてクルマを走らせた。御存知だと思うが北海道のように気温がマイナス10℃などになった場合、じつはタイヤのグリップ力は上がる。グリップしないのは、いわゆるシャーベットや少し水の浮いたアイスバーンなど。だから、目指したのは東京から近い山中湖である。幹線道路や生活道路は完全に除雪され、凍結防止剤がまかれているため、ドライタイヤでもOK。

しかし、冬場には人がいないだろう別荘地の道は、こうしたテストにうってつけの雪面やアイスバーンが点在する。しかも気温は車載温度計で2℃を指していて、そろそろ溶け始めてもおかしくないアイスバーンもあるような状況だった。

今回は家族を連れて、いかにもそれらしい状況を作り出してのドライブ。雪遊びをしたがる子どもたちを降ろしてみると、そのアイスバーンで見事に転ぶこと数回。自分も歩いてみたが、水が浮き始めていて一番滑りやすい状況を作り出していた。

そんなところでの印象は後述するとして、ドライ路面はどうか。一般道から東名高速を使って御殿場までの道のりは、全く快適性を損なうことがない。かつて使った某メーカーのオールシーズンタイヤは、雪道でのグリップはそれなりによかったものの、ドライ路面でのロードノイズとパターンノイズに閉口して、使用をやめたことがあった。しかし、シンクロウェザーの場合、皆無ではないが気になる不快なロードノイズやパターンノイズはない。以前に付けていたミシュランのドライタイヤと遜色ないノイズレベルである。

それどころか、御殿場付近のワインディングでも、一般道に降りて篭坂峠を登ってみても、コーナーでのグリップ力はとても高く、ドライ路面に出た時のスタッドレスなどでありがちな、ブロックが崩れるようなフィーリングも当然ながらない。何より静粛性が高いことと、自然なステアフィールに驚かされた。

雪道などはスタッドレスと同等レベルのグリップ力を発揮

そして前述した雪と氷の路面。初めはおっかなびっくりの走行だったが、どんな路面もほぼ何事もなかったように通過する。しかも山に登っていく道だから、それなりの勾配があるのだが、そんなことも全く気にしない。通過した後にクルマを止めて路面を見ると、見事に凍っている。

それこそ子どもたちが転んだところなのだが、向きを変えてその氷上でフルブレーキング(と言ってもスピードは出ていないが)。一瞬ズズっと来た後、ガッチリと停止する。メーカーも推しているという氷上性能も、普通のオールシーズンとは桁の違うレベルで止まることを確認した。

そんなわけだから、雪道などは正直言ってスタッドレスと同等レベルのグリップ力を発揮する。かなりの勾配がある雪上でストップしても何ら問題なし。登りも下りも試してみたが、当たり前のように普通に走るのに驚かされた。隣に乗った女房は次のようにコメントした。

「これなら雪道を普通に走れるわね」

いわゆる素人のエンドユーザーが発した言葉だから、これがすべてを表しているように感じた。

二律背反する性能を見事にまとめ込んだダンロップ シンクロウェザー タイヤ。正直恐ろしいタイヤが出てきたものだと思う。

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  • 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)
  • 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)
  • 幼いころからクルマに興味を持ち、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾る。 大学在学中からレースに携わり、ノバエンジニアリングの見習いメカニックとして働き、現在はレジェンドドライバーとなった桑島正美選手を担当。同時にスーパーカーブーム前夜の並行輸入業者でフェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーに触れる。新車のディーノ246GTやフェラーリ365GTC4、あるいはマセラティ・ギブリなどの試乗体験は大きな財産。その後渡独。ジャーナリスト活動はドイツ在留時代の1977年に、フランクフルトモーターショーの取材をしたのが始まり。1978年帰国。当初よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動し、すでに45年の活動歴を持つ。著書に三栄書房、カースタイリング編集室刊「世界の自動車博物館」シリーズがある。 現在AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)及び自動車技術会のメンバーとして、雑誌、ネットメディアなどで執筆する傍ら、東京モーターショーガイドツアーなどで、一般向けの講習活動に従事する。このほか、テレビ東京の番組「開運なんでも鑑定団」で自動車関連出品の鑑定士としても活躍中である。また、ジャーナリスト活動の経験を活かし、安全運転マナーの向上を促進するため、株式会社ショーファーデプトを設立。主として事業者や特にマナーを重視する運転者に対する講習も行っている。
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