ボディは美しいブリティッシュグリーン
2024年7月にヴァルキリーの最初のテスト走行が行われて以来、1万5000kmを超える広範な評価プログラムが実施。テストは英国のドニントンパークとシルバーストーンで開始し、その後ヴァレルンガとヘレスに移動し、さらにバーレーン、カタール、ロード・アトランタ、セブリング、デイトナと続き、デュアルレースプログラムに適切なさまざまなコースを走行した。
WECシーズンには2台のヴァルキリーがエントリーしており、ナンバー「007」のボディには英国モータースポーツの栄光を象徴するグリーンが施されている。
WECのシーズンは全8戦で構成される。カタールでの開幕戦に続き、欧州のレースはイモラとスパ・フランコルシャン、6月にはル・マン24時間レース、そしてブラジルのインテルラゴス、米国テキサス州オースティンのCOTA、日本の富士スピードウェイ、最終戦は11月8日のバーレーンとなる。
IMSAのスケジュールは、セブリング12時間レースとロード・アトランタでのプチ・ル・マンに加え、ロングビーチ、ラグナセカ、ワトキンス・グレン、インディアナポリス・モーター・スピードウェイといったアメリカの主要開催地を含む11戦で構成されている。

AMWノミカタ
2025年のWECでヴァルキリー「007」は、英国の耐久レースの新星であるトム・ギャンブルによってドライブされる。そして6月のル・マン24時間レースは、2024年のIMSA GTD Pro選手権チャンピオンのロス・ガンが合流し、オール・ブリティッシュでチームを完成させ、英国の威信をかけた戦いとなる。
ヴァルキリーの市販モデルの最高出力は1140psとなるが、FIAのハイパーカーのレギュレーションではシステム合計で680psまでしか許されない。つまり、ヴァルキリーにとってはデチューンする形となる。V12の自然吸気エンジンをリーンバーン仕様に変更し、燃料搭載量を抑えて軽量化し、各スティントを走り切る作戦となる。英国対各国ブランドの戦い、そしてV12自然吸気エンジンと、ハイブリッドエンジンの戦いとなり2025年のWECも楽しくなりそうだ。





































