2023年に理想的なレストア済み
2025年1月25日、ボナムズがアメリカで開催した「The Scottsdale Auction」オークションにおいてポルシェ「911T タルガ」が出品されました。新車としてカリフォルニア州ストックトン在住のデビッド・W・フィッシャー氏に販売され、入念なメンテナンスを受けていた履歴が残されている1台でした。
オープントップを気軽に楽しめる1台
ウィークエンドのドライブに最適な、コレクター向けのクラシック「911」を手に入れる絶好のチャンスが、ボナムズのスコッツデール・オークションで訪れた。そのボディデザインを見れば誰もが分かるように、クーペでもカブリオレでもない、オープントップのドライブが気軽に楽しめるボディを持つモデル。
ポルシェが1960年代に、年々その最も重要な輸出市場としていたアメリカで、オープンカーの安全性がヒステリックに語られるようになったことを理由に開発した、ワイドなBピラーと着脱式のルーフを備えた「タルガ」がそれである。
ちなみにタルガは、1995年に発表された993型においては、大きな面積を誇るガラスルーフの採用で、その伝統を今に受け継ぐことになるが、やはりポルシェ・ファンにとってタルガといえば、初代タルガで提案されたあの特徴的なスタイルがイメージされるところだろう。
ブラックレザーシートやスモークガラスのオプション装着済み
タルガが911シリーズのラインナップに加わったのは1966年のことだが、ポルシェによる改良はそれからすぐに始まっている。1967年の後半からは、それまでプラスチック製だった折り畳み式リアウインドウを、安全ガラス製のヒーター付きにオプション選択することを可能とし、翌年には早くもそれが標準装備化されている。
パワーユニットも同様で、1973年4月に製造されたこのモデルは、アメリカ市場向けの2.4L水平対向6気筒エンジンが、新しいボッシュ製のKジェトロニックCISシステムとともに搭載され、140psの最高出力を誇った。








































































































