インパクト絶大のイエローカラーが美しいNSX
「NSXフィエスタ」が終了した翌年の2023年にホンダ「NSX」オーナーの主催・運営で開催され、100台ものNSXが集合した第1回の「NSXオーナーズデイ」。それから約1年半が経過した2024年9月22日、2回目となる「NSXオーナーズデイ2024」が開催されました。今回は、「NSX タイプT」にヴェイルサイド製フォーチュンモデルのフルキットを装着した1台を紹介します。
新車購入後にヴェイルサイドのフルキットを装着
2002年式のホンダ「NSX タイプT」を新車で購入した“ハル”さん。購入後、間もなくオートサロン2004でグランプリを取ったヴェイルサイドのNSXフォーチュンモデルを雑誌で見て衝撃を受け、そのフルキットを装着したのだという。このフォーチュンモデルのボディキットはFRP製とカーボン製があったが、“ハル”さんはFRP製をセレクトしている。
「ぱっと見たときにカッコいいなと思って。NSXにはこのようなエアロが当時あまり出ていなかったので、お願いしたんです。でもオートサロンのものはリトラクタブル・ヘッドライトで作ってあったので(“ハル”さんの愛車は固定式ヘッドライト)、いろいろなところを修正する必要がありました。完成するまで半年ぐらいかかったのかな。その仕様でNSXフィエスタに乗り込みました」
アグレッシブなスタイリングゆえの出来事が…
さらにエアバッグではなくシリンダータイプのエアサスを20年ほど前に装着し、レイズ製のホイールを装着。二度にわたってオールペンを行っている。内装はカスタムオーディオを装備し、レカロシートを張り替えとともにNSXロゴのステッチが入っている。かなりアグレッシブなスタイルとなっているNSXだが、それゆえにちょっと嬉しい悩みがあるという。
「いろんな方に声をかけられるんですよ。すれ違う人が足を止めてくれたり。その皆さんの話を聞いてみると、フェラーリと間違えられることも多いんですよ。ご夫婦で話をしてて、ご主人が“あれイタリアのフェラーリっていうクルマだよ”、なんて話していて。違いますよ、ホンダですよって。ステアリングにHマークが付いているので、それを見せると“ああ、そうなんだ”って」
今後は維持に注力したい
現在の走行距離が13万kmということで、カスタムというよりはオーバーホール的な方向に力を入れたいそうだが、フルボディキットを装着しているがゆえの苦労もあるようだ。
「もうやり尽くしてるので、維持をしていくだけですね。何年か前のNSXフィエスタのときにホンダのリフレッシュ担当の方が来ていたので、やってもらえませんかと聞いたら“外観がノーマルじゃないないとホンダとしてやるにはちょっと難しい”とのことでした。
ノーマルであればやってくれるようですが、ノーマル部分がルーフだけで元のパーツが残っていないんですよ。公認を取っているので車検は大丈夫なんですけどね」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)