月例旧車会ミーティングで出会ったカローラレビン
毎月第3日曜日の早朝になると、東京の奥多摩湖の駐車場にどこからともなく旧車が集結します。じつはこれ、地元では知る人ぞ知る月例ミーティング「東京旧車会ミーティング」なのです。そこで年の瀬迫る2024年12月15日に早朝の会場で出会った気になる1台にフォーカス。今回は、まるで新車のようなトヨタ「カローラレビン」を紹介します。
畳屋さんが所有していたワンオーナー車を念願叶って譲り受ける
会場内で発見したのは、まるで新車のようなトヨタ「カローラレビン」。しかも車内を覗いてみるとシートやステアリング、サンバイザーにはカバーが装着されている。まるでディーラーに回送されてきた納車前の車両のような雰囲気だ。早速オーナーの“ヒロト”さんにお話を伺ってみた。
「このクルマは畳屋さんがずっと所有していたワンオーナー車で、今から1年ほど前に譲り受けました。じつは左ハンドルのトヨタ プリウスに乗っていたくらい、カスタムやUSDMが大好きなんです。だからこのクルマも当初は20バルブ4A-Gと6速をスワップする予定だったんです。でも畳屋さんに話を聞いたところ、オーナーが亡くなって仕方なく手放すことになったそうで、その話を聞いて180度考えが変わりました。畳屋のオーナーさんが購入した当初、つまり新車時のスタイルを再現してみようと思ったんです」
外装のオールペンで新車のような輝きに
“ヒロト”さんが入手したのは、1986年式のカローラレビン GTという競技用ベースというハードコアなグレードだ。GT APEXやGTVなどでおなじみの腰下がブラックとなるツートンカラーではなくホワイトのワントーンで、備わっているエアコンすらオプションとなる。“ヒロト”さん曰く「4A-Gを積んでいるAE85」みたいな位置づけなんだとか。
当初はボディがカサカサだったため、レストアして純正のホワイトで再塗装。社外品に交換されていたステアリングとホイールは、苦労して状態の良い純正を探し出した。各部に貼られたステッカーは、レプリカがほとんどで、中には自分で作ったものもあるそうだ。ちなみにフロントグリルは苦労して新品を入手して交換したといいう。
「今手に入るグリルって、レビンの文字が入ってないんですよ。だからステッカーを作って貼って再現しました」
細かなディテールやステッカーにもこだわる
こうして当初の予定を変更し、新車当時の姿を再現したカローラレビン GTには、まるでディーラーで納車前に装着しているシートカバーやステアリングカバーを被せ、さらに撮影時には外していたが、フロアにも紙製のシートを敷いてディスプレイ。さらにフロントガラスには運輸省時代の大きな車検ステッカーまで貼られている。

奥多摩の駐車場にまるでタイムスリップしてきたかのように約40年も前のクルマが並ぶ光景は、多くの人の注目を集めていた。さらに驚くことに“ヒロト”さんはこのクルマに通勤で毎日乗っているだけでなく、サーキット走行も楽しんでいるという。決してショーカーではなく、しっかりとデイリードライブを楽しんでいるのだ。
「こういうのは、こだわりだすとカスタムより奥が深いんですよね。実際これで満足しているわけではなくって、まだまだやりたいことがいっぱいあります」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)



















































