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事故車でも驚きの4000万円オーバー! スーパーカーライトを採用したポルシェ「911ターボ フラッハバウ」はオリジナル希少カラーだと高値になる!

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

工場出荷時のカラー・コンビネーション

このオークションの公式カタログの作成時に、オドメーターは6万3497kmを指していたこと。エンジンがマッチング・ナンバー(67G00630)を保持していること。あるいは、工場出荷時のカラー・コンビネーションも今なおキープされていることが明らかになったものの、このときの点検の結果、過去に事故修理を受けていることが、正直に申告されていた。

この希少かつ魅力的なディテールを有するポルシェ 911ターボ フラッハバウについて、RMサザビーズ欧州本社は

「わずか204台しか製造されなかった第2世代のフラッハバウ911のうちの1台であるこのターボクーペは、1980年代のポルシェ『ゾンダーヴンシュ・プログラム』を象徴する1台」

というアピール文で称えるとともに通算四代目となる現オーナーとの協議のうえ、事故歴も加味して14万ユーロ~18万ユーロ(邦貨換算約2254万円〜2898万円)というかなり控えめなエスティメート(推定落札価格)を設定した。

そして2月4日に行われた競売では、エスティメート上限を8万ユーロ以上も上回る26万2500ユーロ、日本円に換算すると約4230万円という予想以上の高値で無事落札されることになったのは、このモデルでは定番のソリッドレッドや白、シルバーなどではなく、希少カラーを新車から維持しているという事実が大きく反映されているのであろう。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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