マリリン・モンローも愛した町、パームスプリングス
LAXからパームスプリングスまではクルマで約2時間。近づいていくと、車窓に風力発電の大きな風車が森のように立ち並ぶ風景が広がる。ここ「ウィンドミル」には約2000基もの風車が密集しているとのことで、サスペンス映画『セブン』のラストシーンが撮影されたスポットでもある(明るいシーンではないけれど)。
市街地に入るとヤシの木(パーム)が並ぶリゾート地といった雰囲気で、元はといえばその名の通り温泉(スプリングス)が多く湧いていて、ネイティブアメリカンたちが使っていたそうだ。やがてLAからほどよい距離の避寒地として、マリリン・モンローはじめハリウッドのセレブリティたちの別荘が数多く建てられた。そのため、ところどころにミッドセンチュリーの建築が残っているのもポイントだ。
そして中心部のダウンタウン・パークには、高さ約8mの巨大なマリリン・モンローの像が。映画『七年目の浮気』の有名なシーンを再現して「フォーエバー・マリリン」と名づけられたこの像、2024年まではパームスプリングス美術館の正門前にあったのだが、「出入りする時にスカートの中がまる見え」との苦情が相次いだため、最近移設されたのだそうだ。
砂漠のアートフェス「デザートX」を見て回ろう
また、パームスプリングスを含むコーチェラ・バレーの地域では2年に1回、砂漠を舞台としたアートフェス「デザートX コーチェラ・バレー(Desert X Coachella Valley)」が行われているのも特色。砂漠の各所にアーティストたちの作品が展示されて、それを巡って鑑賞するのも楽しい。展示プレートに印刷されたQRコードから詳細な情報にアクセスできるのが、今どきだ。
ちょうど2025年は3月8日~5月11日の開催で、今回パームスプリングス付近の数カ所を見て回ることができた。期間終了後も展示されている作品もあるので、パームスプリングスに寄ったらもろもろチェックしてみるといいだろう。
初日の夜はパームスプリングスの隣、カセドラルシティにある「パロマ・リゾート(The Paloma Resort)」に宿泊。大きなプールやスパを備えた施設で、サボテンなどこのエリアの自然を象徴する絵が描かれた部屋が明るく鮮やか。夕食は敷地内のスペイン料理店「ソル・イ・ソンブラ(Sol y Sombra)」でタパスやパエリアを。デーツ(ナツメヤシの実)など、地元の食材を使って鮮やかな味わいだった。









































































