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砂漠の名所「ロイズ」が「ルート66」100周年に完全復活!? 州境の町ニードルスでは「スヌーピーの兄」に出会えました【ルート66カリフォルニアの旅_03】

砂漠の名所「ロイズ」が「ルート66」100周年に完全復活!? 州境の町ニードルスでは「スヌーピーの兄」に出会えました【ルート66カリフォルニアの旅_03】

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TEXT: 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)  PHOTO: AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)

100年以上前の学校跡で当時の生活史に触れる

翌日はニードルスを出発してルート66を西へ。ここからは、かつて西海岸に憧れて移住した人々の道のりをたどる形となる。

まわりに何もなくたまに鉄道が走っているだけの荒野を、さらに脇にそれたところにぽつんと存在している「ゴフス・スクールハウス」は、1914年に開校した古い学校の史跡。かつては鉄道とルート66の町として栄えて、小中学校あわせて20~30人ほどの生徒が通っていたという。第二次大戦時にはパットン将軍のトレーニングセンターができて盛り上がったこともあるそうだ。

現在は昔の資料や文化を伝える資料館として運営されていて、つい撮影したくなる古い農具や風車などが多い、「映え」の隠れスポットだ。大量のアーカイブを保管して現在も整理を進めているという姿勢にも、歴史への深い愛情とリスペクトが感じられる。

あの「ロイズ」のコテージが2026年に営業再開予定

さあ、さらに西進してアンボイに向かえば、そこにはルート66でおそらく一番有名なランドマーク、「ロイズ・モーテル&カフェ」が待っている。ルート66をテーマにした本や記事で、特徴的なネオン看板を見たことのある人も多いはずだ。

1938年にガスステーションとして開業して以来、ニードルスとバーストゥの中間地点での補給と休憩の要として栄えたロイズだが、やがてルート66の衰退とともに荒廃。2003年に日系人のアルバート・オオクラが買い取って復興に取りかかり、現在、ガスステーションと土産物屋が営業している。

さらにその脇に5棟並んでいるコテージも、ルート66の100周年にあたる2026年を目標に、営業再開へ向けて現在準備中とのこと。それが実現すれば、ルート66を象徴するロイズで宿泊して、夜のネオンサインや日没・日の出の写真も撮り放題ということになり、人気殺到となること間違いないだろう。

ところで、ロイズからルート66を挟んで向かい側の土地に1960年代の白いフォルクスワーゲン「カルマンギア」が放置されていた。裏に回りこんでみるとカラフルなフラワー柄とルート66サインがペイントされていて、ロイズを背景にしたフォトスポットとなっていたのだった。自身で1963年式カルマンギアを長年所有している筆者にとって、この意外な出会いが、今回の旅で最大の喜びであったことは言うまでもない。

撮影の途中で数十台のバイク軍団がロイズを訪問し、いかつい風体のバイカーたちがアイコニックなネオンやロードサインとともに記念撮影をしていたが、やはり皆さん満面の笑顔。

ロイズはルート66の熱心なファンならずとも、アメリカの往年のモーターカルチャーを象徴する聖地。ロサンゼルスからクルマで3時間少々なので、ここを目的地にドライブしてくるのも大いにありだろう。

■Visit California(カリフォルニア観光局)
https://www.visitcalifornia.com/jp/

■Discover Inland Empire(インランドエンパイア観光局)
https://discoverie.com

●「ルート66カリフォルニア旅」の記事一覧はこちら

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  • 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • 田舎の大学院で古代インドのサンスクリット語を研究していた元・学者の卵。クルマ遊びにハマって中古車販売店で1年働いた後に出版業界へ。クルマやカルチャー系の雑誌のほか、翻訳書、人文書、地図帳、写真集など手がける。クラシック・フォルクスワーゲンが趣味の中核で、愛車は1963年式カルマンギア。数年前に都内から小田原へ移住し、賃貸ガレージハウスでリモートワークしつつ、箱根や伊豆のワインディングをのんびりドライブする日々。
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