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人生初の旧車は廃車された三菱「ミニカ55バン」!DIYで路上復帰させた良き相棒です

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 三菱 ミニカ55バン:モモのステアリングを装備し、ドライビングを楽しんでいる
  • 三菱 ミニカ55バン:シートはオリジナルのような雰囲気のマテリアルで張り替えている
  • 三菱 ミニカ55バン:1969年に発売された2代目ミニカの時代から商用車仕様のバンが用意された
  • 三菱 ミニカ55バン:全体の印象が先代にあたるミニカ5バンと似ているミニカ55バンは1977年に登場
  • 三菱 ミニカ55バン:ボディは小さいがテールゲートの開口部が大きいので、商用車として有意義に使えた
  • 三菱 ミニカ55バン:リアゲートを開けてもらったらキャンプに持って行くカップ麺が登場
  • 三菱 ミニカ55バン:360ccエンジンから規格変更で550ccエンジンに移行したことでキビキビ走れるようになった
  • 三菱 ミニカ55バン:10インチのタイヤはグッドイヤーで、ゴールドのホイールはエンケイ
  • 三菱 ミニカ55バン:オーナーの“johanさん“は、複数の2輪とミニカ55バンのある生活を満喫中
  • 三菱 ミニカ55バン

廃車だった車両を購入し公道復帰へ

1977年に4代目にフルモデルチェンジが行われた三菱「ミニカ」。当時は三菱自動車の中心車種として人気を誇っていました。個性的かつ愛らしい1978年式の三菱「ミニカ55バン」と一緒に「昭和のくるま大集合」を楽しんだ“johanさん”(取材時年齢48歳)は、22年前にひと目惚れして購入。そのエピソードを紹介します。

自分でできそうなところは全部DIYで作業

「2003年3月に乗り始めて、2009年3月から車検を切らしていました。2018年3月に久しぶりに公道復帰させました。その際にボディを鈑金してもらい、純正色のパールホワイトで全塗装しています。グレードはスタンダードですが、メッキバンパーに変更して豪華仕様になっているんですよ。それがこだわりのポイントですね。あと、そうだ、バンなので本来サイドミラーはメッキではありません」

ミニカ55バンは街中で見かける機会がほぼないといっていい稀少車。購入の経緯を詳しく伺うと、ナンバー無しの廃車としてポツンと寂しそうに置いてあったのを譲ってもらったのだという。車両価格は5000円ぐらいだったそうだ。

「廃車でしたが、幸運なことにエンジンはすんなりかかりました。ブレーキはダメになっていたので、自分でバラして修理。ポイントやウォーターポンプといった自分で作業できそうなところは、全部DIYでやりました」

自らの手で愛車の整備ができるということは、過去に何台もクラシックカーを乗り継いできた経験豊富なのか? と思っていたら、意外な返事が返ってきた。

「じつは、これが人生初の旧車なんです。このクルマで出かけるときは、いつも楽しいですね。ミニカ55バンならではの魅力は、運転するのが楽しいことです。360cc用ボディに550ccエンジンを搭載しているのでキビキビ走れます。部品が出てこないことが難点ですが、なるべく長く乗りたいと思っています」

オートバイも複数所有

ミニカ55バン以外のクルマは所有していないが、その代わりバイクのラインナップが充実しているとのこと。現在愛用している2輪についても聞いてみた。

「バイクが複数あるので、4輪の増車計画はいまのところありません。ハーレーダビッドソン スポーツスター1200S、ホンダ CB750K1、バリエ、スーパーカブC100を所有しています。CB750K1は10年以上入院していますが……」

イベントやキャンプにはミニカ55バンに乗っているとのことで、昭和のくるま大集合に参加した際にもキャンプに持って行くカップ麺が積まれていた。

「私にとって、クルマは、ゆっくり時間を楽しむものです。走行距離が2万9000kmの廃車を買って、4万3600kmまで走りました」

johanさんとミニカ55バンのコンビは、これからも走り続けるので、アウトドア・ライフを楽しんでいるクルマ好きはどこかのキャンプ場で遭遇するかもしれない。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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