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クラシックカーのイベントに最新EVを展示!BYDジャパンが掲げた「温故知新」の意図とは

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実(TAKEDA Hiromi)

  • BYD シーライオン7:日本国内市場でも正式リリースされた、最新・最上級の電動車
  • BYDシール:すでに国内デリバリーが始まっているミドル級BEVセダン
  • BYD シーライオン7:ラゲッジ容量は500L
  • BYD シーライオン7:ドア開閉時に立ち上がるノブ
  • BYDシール:すでに国内デリバリーが始まっているミドル級BEVセダン「シール」
  • BYD シーライオン7:日本国内市場でも正式リリースされた、最新・最上級の電動車

ヘリテージカー中心のイベントに出展した未来志向メーカー

2025年4月11-13日、千葉県・幕張メッセで開催された「オートモビルカウンシル2025」。国内外の自動メーカーが積極的にブースを展開していました。今回は「Modern and Future」に特化した異色の出展社「ビーワイディージャパン(BYD JAPAN)」とそのブースについてレポートします。

自動車のこれからの100年を指し示したい

「BYD」は、当代最新の電動車を中心に生産する自動車メーカーだ。クラシックカー、あるいは「オートモビルカウンシル」いうところの「ヘリテージカー」とはもっとも縁遠いメーカーかと思いきや、日本法人の「ビーワイディージャパン」は2023年から3年連続の出展。毎年かなり大規模なブース展開を行っている。

今回は「オートモビルカウンシル2025」終了の翌々日にあたる4月15日に、日本国内市場で正式リリースされた、最新・最上級の電動SUV「シーライオン7」を先行展示したほか、すでに国内デリバリーが始まっているミドル級BEVセダン「シール」も2024年に引き続いて出展することになった。

このブースでインタビューさせていただいたのは、かつてはドイツの某メーカー日本法人の名物広報マンとして長年勤めあげたのち、現在ではビーワイディージャパンでPRを担当する池畑 浩氏。休日は愛車である半世紀前と40年前、2台のドイツ車を自ら手を汚して整備・修理する、ご本人曰く「サンデーメカニック」でもある。

今回のオートモビルカウンシル出展にあたって、ビーワイディージャパンが掲げたテーマは「温故知新」。すなわち、このイベントに集結する、他ブランドのヘリテージカーたちの力を借りて、自動車界におけるこれまでの100年を感じるのが「古きを温める」。いっぽう、BYDの最新BEVでこれからの100年に想いを馳せるのが「新しきを知る」ということになるとのことなのだ。

「次世代のバトンを渡された電動車が、これからも自動車の歴史をつないでいく。その意思表明のためにも、やはりオートモビルカウンシルには参加する意義があると思うんですよね」

と語ってくれた池畑氏だが、彼曰く、広東省深圳のBYD本社では、同社が「BYD AUTO」として2005年から初めて生産した乗用車「F3」や、世界初の量産型プラグインハイブリッドカー「F3DM(2008年デビュー)」など、BYDの乗用車部門にとってマイルストーンとなるようなクルマたちも保存されているとのこと。

いつかは、これらの「クラシックBYD」とともに、自社ブランドの「Classic Meets Modern and Future」をやってみたいという夢も語ってくれたのである。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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