ワンメイクレース用の86Racingをベースにラリー参戦を目指して準備中!
神奈川県にある箱根ターンパイクの駐車場では定期的にオフ会が開催されています。今回は、86、GR86、BRZのオフ会に潜入。そのなかで目立っていたのが、元ワンメイクレース車両をベースにラリー出場を目指して制作している1台です。周囲とは異なる独特のオーラを放つ変わったトヨタ「86レーシング」のオーナーを直撃して経緯を伺ってみました。
純正より車高の高いラリー仕様の86
86&BRZが集まるこういったミーティングの会場ではやはり車高を下げた車両が圧倒的に多いのが一般的だ。そのなかで車高の高さで目立っていたのが、以前ご紹介した“NORIさん”が乗るブライトブルーIIのGR86だったが、会場でもう1台車高の高い車両を発見。そのクルマのオーナーの“アオゾラさん”に話を伺うと、以前に8年ほど三菱「ミラージュ」でダートラを楽しんでいたという。そのような経験もあり、レース競技用に販売された86レーシングをベースにラリー競技向けにカスタムされた、この車両をつい先日譲り受けたばかりだそう。
「近い将来このクルマでラリーとかダートラとかをやりたくて現在準備中なんです。納車された次の日に日光サーキットでテスト走行をしたんですが、良い感じでした」
ベース車両となったのは競技用の86Racing
86レーシングは、86/BRZワンメイクレース用にトヨタテクノクラフトから発売されていた公道を走ることができるナンバー付き競技車両。車内にはロールケージが装着されているほか、オイルクーラーやブレーキ冷却ダクトなど、標準の86には備わらないレースに必要なパーツを標準装備しているのが特徴だ。ちなみにエンジンは内部のチューニングができないように封印がされていて、トランスミッションは6速マニュアルのみの設定となる。外観上の特徴としては、ドアノブがブラック塗装となり、バンパーにはフォグランプレスとなっている。
“アオゾラさん”が手に入れたのは、2017年式の86レーシングをベースにラリー仕様にカスタムされている車両だ。足まわりはTRDのラリーサスペンションを装着。OKUYAMAのマッドフラップやアルミ製のアンダーガード、フロアガードなどを装着している。
15インチホイールにラリー用タイヤを装着
装着しているホイールを見ると、なんと15インチであることに驚く。純正では16インチの設定がもっとも小径サイズのホイールなのだが、それよりも1インチ小さい。じつはごく一部のホイールのみギリギリでブレーキキャリパーと干渉しないため装着が可能なんだとか。このクルマに採用しているエンケイスポーツのRC-T5もそのような数少ない装着可能ホイール。サイズは15×6.5J+40で、これに205/65R15サイズのADVAN A036というラリー用タイヤを選択している。
「このクルマの走行距離は2.8万kmほどなんですが、エンジンは1度載せ替えていて、まだ5000km程度しか走ってないので、今年中にラリーに出場できると思います。ちょうど今助手席にダブルトリップカウンターを装着したりしている最中です」
























































