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「人とくるまのテクノロジー展 2025」で約8万人が見た自動車の自動化・知能化の最先端技術とは

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TEXT: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)  PHOTO: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)

電気式ブレーキ、乗用車用リチウムイオンバッテリーと新技術が満載

サプライヤーでは、アステモが独自のデュアルフリクションパイロット機構を採用したセミアクティブダンパーを展示。電子制御ダンパーの減衰力を緻密に制御することができ、低速域の乗り心地とハンドリングの向上に大きく貢献する。

さらにアステモはダイレクトドライブ技術によって小型軽量・高効率なインホイールモーターを展示。大きな19インチモーターは最高出力100kW。16インチモーターは70kWを発生する。

アイシンは、電動式を採用した将来のブレーキシステムを展示。現在は油圧式が採用されているが、2030年代にはフロントは油圧式、リアは電動式を目指し、最終的には前後輪ともに電動式を目指している。すでにテストでは従来品に比べて、低μ路におけるABS制動距離が7%短縮するなど好結果を残している。

また東芝は、環境に配慮した安全で長寿命なリチウムイオン二次電池SCiBを出展。SCiBは、最短6分間で80%の充電が可能で、−20℃という過酷な環境下でも充放電に制約がない。数年ごとの電池交換がメンテンスが不要で安全性試験においても破裂発火しないSCiBを搭載している。

2025年内に24V鉛代替バッテリーを量産開始し、現在は乗用車に搭載する12V高性能鉛代替バッテリーを開発中とのこと。この電池を採用すれば、長期間の車両放置でもバッテリー上がりの心配はなくなるかもしれない。

カーボンニュートラルや自動運転などクルマの進化は、間違いなく人々の生活を豊かにするだけでなく、移動する自由や安全・安心の提供に貢献しているといえる。

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