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スバル「ff-1 1300Gスポーツ」を所有して40年!オリジナル状態を保つために努力を重ねる

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • スバルff-1 1300Gスポーツ:インテリアはノーマルパーツを“温存”するために、辻下さんの好みでナルディ製のレザーステアリングへと交換されている
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:運転席側のシートは乗降することが多いことから、ノーマルシートは温存。シトロエン BXのに換装している
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:コッパディ東京が行われるイタリア街へと現れたのは、スバルの独創的なメカニズムと技術力に興味を持ち、40年前から乗り続けているという辻下さんの1970年式スバル ff-1 1300Gスポーツ
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:コッパディ東京のチェックポイント“神田明神”で交通安全のお祓いを受けて走行する辻下さんと愛車スバルff-1 1300Gスポーツ
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:スバル初の小型自動車として1966年に登場したスバル1000。1969年に登場した後継モデル「ff-1」は内外装を変更。排気量を拡大するなどしたのがff-1 1300G。ff-1の文字を継承したエンブレム
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:“六連星”に加えて車名1300Gの“G”の文字。誇らしげに見えるのは、フロントグリルセンターにあるゴージャス、グレートといった豪華さ、力強さを表す英語の頭文字“G”が由来している
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:砲弾型のフェンダーミラーのデザインもスポーティさを強調している
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:ルーフの運転席上部にオフセットされたラジオアンテナの位置も特徴的だ
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:スチールホイールに専用のホイールキャップがセンターボルトにより装着されている、タイヤサイズは165/70 13インチ
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:国内ラリーシーンでは独壇場の活躍を見せたスバル1300G、スポーツのロゴも誇らしげである
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:ツインキャブ、専用カムシャフトや高圧縮比によりEA62S型エンジンは115馬力を誇った。有鉛ハイオクタンガソリン使用のステッカーがリアウインドウに残されていた
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:コッパディ東京のチェックポイント“神田明神”で交通安全の祈願を受けている辻下さんと愛車スバル ff-1 1300Gスポーツ
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:ゼニス・ストロンバーグ製ツインキャブレター、デュアルエキーゾーストパイプ、専用カムシャフトに加えバルブリフト量やバルブタイミングの変更、10:1と言う高圧縮比により93psを誇ったEA62S型エンジン
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:コッパディ東京が行われるイタリア街へと現れたのは、スバルの独創的なメカニズムと技術力に興味を持ち、40年前から乗り続けているという辻下さんの1970年式スバル ff-1 1300Gスポーツ
  • スバルff-1 1300Gスポーツ:コッパディ東京が行われるイタリア街へと現れたのは、スバルの独創的なメカニズムと技術力に興味を持ち、40年前から乗り続けているという辻下さんの1970年式スバル ff-1 1300Gスポーツ

走行2万kmの1970年式スバル「ff-1 1300Gスポーツ」を購入してから40年

スバル「1000」のマイナーチェンジ版として1969年に登場したのが「ff-1」です。豪華さやスポーティさを求める市場からの要求に応え、1970年にさらなるマイナーチェンジを受けたのが今回紹介するスバル「ff-1 1300Gスポーツ」。オーナーである辻下克彦さんにお話を伺いました。

レオーネを3台乗り継ぎ、スバル1000に興味を持った

「僕が免許取った頃のスバルの新車はレオーネの時代でした。ほかのメーカーのクルマは仲間たちが乗っていたのですがスバルはいませんでした」

前輪駆動で低重心の水平対向エンジンというのにも魅力を感じレオーネGSRに乗り始めた辻下さん。FFならではの直線安定性や、ハンドリングは友人のクルマたちと比較してもレオーネは優っていたそうだ。

「レオーネはその後3台を乗り継ぎ、その前身であるスバル1000に興味を持ち”乗りたい”と、いつの頃からかは覚えていませんが考えるようになりました」

1966年5月に発売された富士重工業初となる小型乗用車スバル1000は、かつての航空機製造メーカー「中島飛行機」ならではの設計理念は他のメーカーとは一線を画していた。水平対向エンジンや、バネ下の重量を軽減するインボードブレーキの採用。四輪独立懸架などといった意欲的な技術を取り入れ、他のライバルメーカーと大幅に異なったアプローチのクルマであった。のちにシトロエン「GS」やアルファ ロメオ「アルファスッド」の開発にも多大な影響を与えた。

レオーネでは途絶えていた独自性の高い構造が残ったモデルに乗りたい。友人たちの中でも、ただひとりスバルを選んだ辻下さんとしては当然の成り行きだったのだろう。

ようやく見つかったのはスバル1000の後継モデル1300G

それでも、当時すでに中古車市場に流通するスバル1000は少なく、全然見つからなかった辻下さんは、後継モデルである1300Gを探すことにする。

「ディーラーの担当者から1300Gが見つかったという連絡がありまして、その個体の走行距離は約2万kmの個体でした」

スバルの販売特約店で使用していた1300Gは走行距離が少なく、当時はまだ純正部品も入手できた。当初より長く乗り続けたいと考えていた辻下さんは、消耗部品を中心に買い溜めていった。

「それから40年が経ちまして、現在10万3000kmを走りましたが調子は良いですよ。今、運転席のシートだけは交換していますが、それ以外はオリジナル状態を保っています」

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