組み立て式のミニカーが主流に?
まず近年の驚きとしては、ミニカーとはそもそも完成したモデルを愛でる愉しみだけかと思っていたのだが、どうもそうではなくて、最近は組み立ててその過程を楽しむという世界も広がってきたようである。たとえばデアゴスティーニやアシェットなどが有名だが、定期購読すると毎週送られてくるパーツを組み上げるものがその典型である。
今回も京商がポケール社製の1/8サイズと言う、巨大なポルシェ「917」(完成されていた状態で展示されていたが組み立てキットである)や、LEGRAND社製のメルセデス・ベンツ「300SLRウーレンハウトクーペ」などを展示していた。後者はパーツの状態で展示されていて、そのサイズ感だけでなく、完成時にはおよそ8kgの重さになるという、ダイキャストの重厚感を生で体験できた。ホイールのスピンナーだけでも直径は1cm以上ありそうだった。
ミニカーを専門としない企業が代理店として参入
今回からWSI Modelというオランダに本拠を置く建機やトラックなど、いわゆる働く系の模型を専門とする会社の正規代理店となった株式会社フリースタイルは、企業情報を見る限りかなり多角的な経営を行っていて、必ずしも模型専門と言うわけではない。しかし、このWSI Modelを始め、香港ベースで2016年から稼働している新興ミニカーブランド、Motorherix の製品も扱っている。また、中国の収蔵家(Shoucangjia)というブランドのフィギュアとそれに付随するジオラマなども展示いた。
Almostrealというインドネシア製のミニカーを扱うのはエスワンフォーという会社。どちらかと言えばキャラクター系の商品が多い会社だが、Almostrealというブランドのミニカーは、かなりクオリティーが高い。扱うのは基本的にラグジュアリーカーということである。
サイズは主として1/18と1/64が主流だが、アシェットとAlmostrealをエスワンフォーが繋ぐ形で、国産名車プレミアムコレクションが1/43サイズも出ている。そして今回、目に留まったのは、トヨタ「センチュリーSUV(1/18)」と、BMWのコレクション(1/64)である。何の解説も付いていないのでわからなかったが、BMWのコレクションはかなりそそられるものが多く、もしセット販売(そのようなボックスもあった)されるなら、BMWファンは要予約である。












































