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ホンダ「N-VAN」をベースにした軽キャンパー「STS」! 使う人の立場で仕事、遊びとフルに使える道具です

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:ジャーニー シーサイドスタイルは、ホンダ N-VANがベース
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:スマートトータルサービスが製作販売するSTSキャンパーシリーズは、ホンダ N-VANの利便性を最大限に活用した多目的軽キャンパーだ
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:ジャーニー シーサイドスタイルはギャレーなどを搭載しないため、広大な荷室を最大限活用できるのが特徴
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:運転席の回転対座も標準装備。そのため、対面対座のダイニングモードも楽しめるのだ
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:スライドドアには、跳ね上げ式の換気窓を装備
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:リアハッチ部にもあると便利な簡単収納を用意
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:移動オフィスはもちろん、1名就寝での車中泊を楽しむには充分なスペースがある
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:天井にはオリジナルLED照明を装備。
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:各照明やテレビナビ用のスイッチも側面に配置
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:車内生活の快適性を高めるため、高機能制振材レジェントレックス、薄型高性能遮熱断熱材メタルシート、さらに次世代高機能断熱材パーフェクトバリアの三層断熱が、STSキャンパーシリーズのこだわりだ
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:展示時の内部仕様は、ベンチシート&L型テーブルで、広大な作業またはダイニングスペースを確保
  • STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル:木製パネルを仕様することで、無機質な車内空間が自宅リビングのような装いに

軽貨物車の優れた積載性をキャンパーの魅力として活かし切る!

2018年に発売されたホンダ「N-VAN」は、2011年に登場した初代からはじまるNシリーズの中で、唯一の軽貨物車両として発表されました。荷物の積み下ろし作業負担の軽減や低床化を実現し、1365mmという荷室高を実現。助手席と後部座席にダイブダウン機構を持たせたことで、フルフラットで広大な荷室を獲得するなど、使い勝手の高い軽貨物車として大人気です。大分県大分市で自動車の販売・修理などをおこなう「スマートトータルサービス」は、そんなN-VANをベースにしたキャンピングカー「STS」を製作。その魅力を紹介します。

趣味で手に入れたキャンパーをきっかけに、自社開発をスタート

2024年11月16日〜17日に福岡県福岡市のマリンメッセ福岡で開催された福岡キャンピングカーショー2024に出展した大分県大分市で新車中古車の販売から整備、修理など総合的な自動車業を営むスマートトータルサービス。自社でオリジナルのキャンピングカーの開発をはじめたのは、4年ほど前にさかのぼる。きっかけは同社代表やスタッフが趣味でキャンピングカーを購入したところ、その楽しさに魅了されたからだ。「日常生活から趣味のアウトドア、車中泊など、オールラウンドに活用できる実用的な車輛を作ろう!」 それがこの「STSキャンパー」のテーマとなっている。

今回紹介するのは、オフィスワークや車中泊と、手軽にさまざまな用途を楽しむことを追求した「STSキャンパー ジャーニーシーサイドスタイル」。特徴は、同社オリジナル商品による最大6パターンのアレンジが可能なシートやLED照明を装備していることだ。

N-BOXの機能性を活用した車内アレンジメント

用意されたシートアレンジは、対面対座のダイニングモード。パソコン作業などを想定したベンチシート&ワーケーションモード。助手席大解放ドア&ベンチシート。2名就寝ベッドモード。4名ダイニングモード。4名乗車走行モードの6パターン。この小さな軽貨物車で、キャブコンのような使い方ができるわけだ。いずれも、助手席と後部座席が床に収納できるダイブダウン機構や広大な荷室という、ホンダ「N-VAN」そのもののメリットをしっかりと活用している。

しかも、同社の車両の特徴は充実した標準装備品にある。500Wポータブル電源、100V電源&USBポート、LEDスポット照明、天井照明家具、調光器、遮光性に優れた専用カーテンやレールなど、オプション設定となっていても不思議ではない類のアイテムが、標準設定されているのはとてもありがたい。

なおこのSTSキャンパーシリーズには、「ジャーニーディープキャンパー」というタイプも用意されている。いずれも4名乗車2名就寝は変わらないが、「DC-01」は、ギャレー、電子レンジ、コンプレッサー式冷蔵庫、フレキシブルソーラーパネルなどを装備した充実グレード。もうひとつの「DC-02」は、上記のギャレーやレンジを外した簡易装備版だ。

このシーサイドスタイルは、移動オフィスも含めたより日常使いに特化したモデル。ディープキャンパーは、その名の通りよりキャンピングや車中泊志向に合わせたスタイルとなっている。

流行しているからキャンピングカーを作り始めたのではなく、実際に購入したことで辿り着いた、自社オリジナル車両開発への道。仕事とプライベートの領域を超えて生み出される情熱に勝るものはないと、実感したキャンピングカーだった。

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