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TRDの現場で社員でさえ「クルマのこんな動き、見たことない」と語るラリーマシンの走り

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 実戦練習を行っていたのは、アジアクロスカントリーラリーに4年連続で参戦する新田正直選手。TRDは、新田選手をカスタマーサポートする
  • 練習車となるトヨタ ハイラックス。市販車とは形とは異なっていることもあって、興味津々で見取りをする研修参加者
  • 前夜からの豪雨もあって、人の脚でも登れないような坂道を駆け上がってくる車両に拍手が起こる
  • 今回練習に使用されたのは、三重県にある「いなべモータースポーツランド」
  • 一本道と思える場所で、突如ハンドルを切るトヨタ ハイラックス。じつは道のない場所でのUターンの練習中
  • 雨でぬかるんだ場内は、歩いていると泥に長靴がハマって脱げてしまうようなひどい路面。見学する方もじつは大変
  • 練習走行といってもサーキットとオフロードでは走行内容が異なる
  • 泥濘地でスタックしてしまったトヨタ ランドクルーザーを重機が引き上げる
  • 重機を横に待機させ、スタックしないギリギリの走りを反復練習中
  • 研修参加者からの質問に答える福岡孝延さん(写真中央)。TRDスタッフ以外にとってはわからないことだらけ?
  • アジアクロスカントリーラリー参戦車両についても見取りが行われた
  • 研修参加者には、初めてタイヤを持ったという人もいた
  • トヨタカスタマイジング&ディベロップメント国内営業部特装営業室の大神田彩絵さん(右)と上野奈都子さん(左)
  • TRDスタッフと今回TCDの本部内研修として参加した面々
  • トヨタカスタマイジング&ディベロップメント国内営業部営業支援室 企画販促Gの安孫子滉司さん
  • せっかく泥濘地から引き上げてもらったのに、また同じところに突っ込んでいくトヨタ ランドクルーザーに、参加者からは「なぜ?」と

“リアルTRD”を体感!社内留学でレース現場に密着

TRD(Toyota Racing Development)が開発したトヨタ「ハイラックス」をベースにした競技車両「TRD Hilux MSB」で、アジアクロスカントリーラリー(AXCR)に参戦を続けている新田正直選手。その練習現場に、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)の社員が見学する社内留学が実施されたので、今回その様子を取材することができました。

TRDの“今”を肌で感じる社内体験

モータースポーツやクルマ好きであれば、TRDの名前を聞いて説明は不要でしょう。トヨタ車のレーシングカー開発を担い、SUPER GTをはじめとするレース活動に参加しているほか、TRDブランドのカスタムパーツ企画・開発も行っています。

TRDというブランドは1976年8月に誕生しましたが、これは会社名ではありません。もともとは1954年に設立されたトヨタテクノクラフトの一部門としてスタートし、現在はTCDのひとつの部門として位置づけられています。

TCDは、トヨタテクノクラフトとモデリスタ用品の企画・販売などを行っていたトヨタモデリスタインターナショナル(1997年設立)、輸出車両向けの用品架装や特装を担っていたジェータックス(2001年設立)の3社が合併し、2018年4月1日に誕生しました。現在のTCDは規模が大きくなり、レースやラリーに直接関わったことのない社員はけっして少なくありません。

AXCR訓練現場に“本部内留学”として参加

こうした背景もあり、今回TCDでは「本部内留学」として、AXCR参戦に向けた実践練習を見学する機会を設けました。AXCRは、タイを中心としたアジア各国を横断しながら、1週間以上、悪路を走り抜けるラリーレイド競技です。

AXCR参戦に向けた実践練習はオフロードコースで実施されます。取材した本部内留学では、ドライバーたちの本格的な走行を社員が見学・同乗体験。クロスカントリー車両の性能を体感するだけでなく、本来持つ走破性を実感する貴重な内容です。

さらに実践練習では、新田正直選手の運転する車両の助手席にTCDシニアテクニカルアドバイザーである福岡孝延氏が同乗し、実戦向けのドライビング指導を行っていました。じつは福岡氏は約40年にわたりランドクルーザーの開発に携わってきたテストドライバーで、膨大なオフロード経験と知見を持つ人物なんです。

実践練習では、ハイラックスやランドクルーザーを使い、泥地や起伏の激しい地形を走る走行練習が繰り返されました。その迫力に、見学したTCDの3人の社員たちからは驚きの声が多く上がっていました。

「泥のなかでもがく車両を間近で見て、普段のクルマの使い方とはまったく違っていて衝撃的でした。まさか自分の会社でこんなことをやっているとは……」

という声もあり、日常業務とのギャップに驚く社員も多かったようです。

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