爪痕や槍ヶ岳をオマージュした外装と次世代パノラミック アイ コクピットが斬新
ステランティスジャパンは、8年ぶりにフルモデルチェンジした次世代フラッグシップモデル「PEUGEOT 3008」を発表しました。ステランティスが開発した最新のBEV用プラットフォーム「STLA-Medium」を初めて採用し、ハイブリッド車(HEV)と電気自動車(BEV)をラインアップしています。次世代装備を多数採用し、クーペの美しさとSUVの力強さを融合したファストバックスタイルは、機能性と先進性を兼ね備えた1台に仕上がっています。
ステランティスの電動車向け共通プラットフォーム初搭載でHEVとBEVをラインアップ
新型3008は、ステランティスが開発した電動車向けプラットフォーム「STLA-Medium」をプジョーで初めて採用した量産モデルである。このプラットフォームはCおよびDセグメント用に開発され、EVをはじめとするさまざまなパワートレインに対応可能。今後のプジョーの開発の中核となるプラットフォームである。
新型3008のラインアップはハイブリッドの「3008 Hybrid」と、2025年内発売予定のBEVの「E-3008」の2種類。ハイブリッドモデルでは1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンに16kWモーターを組み合わせ、48Vのマイルドハイブリッドシステムを搭載。トランスミッションは6速デュアルクラッチ式で、システム合計出力は145psに達する。燃費性能はWLTCモードで19.4km/Lで、輸入CセグメントSUVでは唯一、環境性能割1%の対象となる。
エクステリアは空力に優れたクーペフォルムとSUVの力強さを融合したファストバックデザインを採用。サイドウインドウモールを内側に隠したシームレスなデザイン処理もプジョー初の試みだ。
フロントには新エンブレムと一体化した大型フレームレスグリルを装着し、アイコニックなライオンの爪痕モチーフLEDランプが個性を演出する。19インチのアロイホイール「YARI」は、日本の槍ヶ岳にインスパイアされたデザインで、視覚的にも印象的な足もとを形成している。
ガジェット好きを刺激する近未来デザインの新開発21インチパノラミックスクリーン
インテリアには、21インチのパノラミックスクリーンを配した新開発「PEUGEOT Panoramic i-Cockpit(プジョー パノラミック アイコックピット)」を採用。スクリーンはドライバーに向けて緩やかにカーブし、視認性と操作性を高める設計だ。中央にはカスタマイズ可能な10個のショートカットキー「i-Toggles」が配置され、操作性にも配慮されている。
GTアルカンタラパッケージでは、アルカンタラ素材のシートを採用。プジョー初搭載のアダプティブボルスター機能により、体格やシチュエーションに応じたサポートが可能となる。アンビエントライトは8色から選択でき、時間帯や気分に合わせた車内演出が楽しめる。
荷室容量は通常時で520ℓ、2列目シートを倒せば最大1480ℓを確保。ファストバックスタイルでありながら、高い実用性も実現している。ボディカラーは新色「インガロブルー」のほか、「オブセッションブルー」、「オケナイトホワイト」の全3色展開となる。
グレード構成は「Allure Hybrid(489万円)」、「GT Hybrid(540万円)」、「GT アルカンタラパッケージ Hybrid(558万円)」の3タイプを設定する。

【AMWノミカタ】
先日、ステランティスグループのJeepが新型コンパスを欧州で発表したが、今回の3008と同様に「STLA-Medium」のプラットフォームを採用している。ステランティスグループは、このプラットフォームをベースに一気に電動化を推し進めるようだ。
新型3008はエクステリアのデザインはスポーティで魅力的だが、とくに目を引くのが新開発の「PEUGEOT Panoramic i-Cockpit(プジョー パノラミック アイコックピット)」である。ドライバーの前方に長く横たわる21インチのパノラミックスクリーンがi-Cockpitと融合し、未来的なフローティングデザインを実現している。スクリーンがドライバーに向けてゆるやかにカーブすることで、視認性と操作性が向上している。
ハイブリッドやBEVを購入する多くのカスタマーには、これら先進技術や最新のUIに興味を持つ方も多いだろう。この未来感覚あふれるインテリアも大きな購入動機になるのではないだろうか。





























































