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海外赴任先での出会ったランチア・ザガートと共に帰国!夫婦で育んだ国内ラリー人生

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

愛車と2人で楽しむラリーライフ

ベルギーへの赴任が終わり、アントワープ港から無事に神奈川県へと持ち帰ったフルヴィア スポルト ザガートに災難が降りかかる。サイドブレーキが外れたことが原因で、陸送中の積載車上で車両の前後が衝突してしまったのだ。

「1年かかった修理が終わり登録して、2007年から自宅近郊のイベントに出場するようになりました。そこで普通に走れる状態を確認できたので、夫婦で楽しく参加できるイベントを探したところ、ミルキーウェイを知ってエントリーしました。その楽しさにすっかりハマってしまったんです」

他のリピーター同様、塚本さん夫妻も1年目からすっかり「ミル中」とファンが呼ぶミルキーウェイ中毒となり、以降毎年参加し続けた。

「四国ならではの沈下橋を通るコースや競技ももちろんですが、パーティーや表彰式ではスタッフ全員が参加して私たちを楽しませてくれるのが、このミルキーウェイの魅力です。みんながハマる理由が分かりましたね」

初参戦では41位だった夫妻。四国へ渡るフェリーで競技ルールを勉強したという恵里さんも、計算間違いを悔やんだという。しかし、翌年以降は回を重ねるごとに上位入賞を3度、優勝も果たすまでの強豪ペアとなった。

そして、2025年ミルキーウェイでは、一歩及ばず総合4位という成績を残した。毎年参加し続け、惜しまれながら今回で終了となったミルキーウェイを見届けることになったのだ。

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