日本人参加者はゼロ⁉︎超ユルユルな日本車と韓国車の超巨大オフ会
最近はひと雨ごとに秋らしい空気感が増していヨーロッパでは、スーパーマーケットにはクリスマスのお菓子が並び始めます。ハロウィンよりも前からクリスマスがフォーカスされ、お祭り気分も高まるドイツ。ミュンヘン在住のモータージャーナリスト・池ノ内みどりさんが、アウトバーンをドライブ。行き先はヨーロッパ最大のアジア車のイベントです。
ドイツのサーキットに集まった日本車は数千台!
とある週末、ドイツ東部ドレスデンからほど近いラウジッツリンクというサーキットで開催された『ライスブレンネン』というヨーロッパ最大のアジア車のイベントへ行ってきました! 主に日本車や韓国車のオーナーさんが集まる超巨大なゆる~いオフ会というイメージです。参加者の割合は日本車が9割、韓国車が1割といった感じでしょうか。
会場へ向かう行きのアウトバーンからこのワクワクは始まっており、会場近くになるとそれらしき日本車が列になって同じ方向に多く走っているので仲間に再会した気分になります。
大半のオーナーさんは車中泊やキャンプをしながら広大なサーキットの敷地で楽しむクレイジーな4日間。一体、何台が集まったのか皆目見当もつきません。主催者の方に伺がってみると、その数はヒミツとのことですが恐らく数千台規模ではあることが分かります。途中で大雨にも見舞われるも、大半は非常に好天に恵まれたイベントウィーク。色んなオーナーさんの愛車を観に行くのをウキウキワクワクした気分です。
この『ライスブレンネン』は今年で21年目を迎えるのですが、不思議なことに日本人を誰ひとりと見掛けません(笑)。参加されている方々は主にドイツ人ですが、ヨーロッパ各地から駆け付けた参加者も。

ワンレンボディコン時代にタイムスリップ!懐かし昭和車がズラリ
とてもキレイに手入れされたみなさんの愛車には毎回驚くと同時に、物凄く感動します。「ここはまるで昭和?」と錯覚しそうなラインアップ。もちろん、現行モデルの車両もたくさん見掛けますが、それよりも何よりも目につくのは懐かしの名車ばかり!平野ノラさんが扇子を振りかざし、ワンレンをなびかせてボディコン姿で踊りまくる、そんな風景が目に浮かびますが、リアルバブル時代を知る私には楽しくて仕方がない取材です(笑)。
驚くなかれ。それらのクルマを所有するオーナーの数多くは、なんとZ世代の若者達ばかりです。外見はちょっとヤンチャっぽい感じの方たちもいますが、みなさん礼儀正しくステキな方ばかり。日本車を愛し、遠い日本に憧れと尊敬を持ち、まだ見ぬ日本をいつか訪れる日を楽しみに待っている、そんな若者たちばかり。
そのなかでも既に何度か日本へ行ったことがあると、ちょっとしたヒーロー的な存在だったりするようで、日本での楽しかった思い出を話してくれるオーナーさんもいます。取材とはいえ、参加者のみなさんと日本車や日本のお話をするのはとても楽しいひと時です。

セリカはチェリカ?大阪府警のR34スカイラインが特別参加?
さすがに「私をスキーに連れて行って」の映画は誰もご存知ではないと思いますが、かなり数多くのセリカも見掛けました。ドイツ語ではアルファベットのCをツェーと発音する事から、ドイツ人はセリカの事を『チェリカ』と発音するので、とっても可愛いいの。
去年はあまりいなかったトヨタのレビンやトレノ、スープラ、プレリュードなど、日本人なら「うぁ~!」と叫びたくなるようなクルマがそこら中に並んでいます。やはり花形は日産スカイラインでしょうか。
スカイラインの集合写真の際にフロントから見せて頂いたのですが、日本でもこんな数のGT-Rを見たことがありませんので、本当に驚きました!「ん?」と目を疑うびっくりな、関西弁でいうところのパチもんの大阪府警の右ハンドルのR34の4ドアまであり、ワクワクが止まらないのも『ライスブレンネン』の醍醐味です。



































































































