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「Sクラス」とメルセデス ベンツが命名しなかった3モデルが存在したフラッグシップの歴史を振り返る!

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TEXT: 妻谷裕二(TSUMATANI Hiroji)  PHOTO: 妻谷裕二(TUMATANI Hiroji)、Mercedes Benz AG

1998-2005年:4代目Sクラス(W220型)
高級車ハイパフォーマンス競争に終止符を打った5.5L V12ツインターボ

1998年に登場した4代目は、コンパクト化されたボディにソフトな印象の流麗なスタイリングを与え、Sクラスの新しい方向性を示した先進モデルだ。Cd値0.27の空力ボディと大幅な軽量化、そして排気浄化性能に優れた3バルブヘッドを持つV型エンジンによって、環境性能は飛躍的に向上。一方で最高峰のS600ロングには5.5L V12ツインターボエンジンを搭載して、高級車のパフォーマンス競争に終止符を打った。エアマチックサスペンションや7G-TRONIC(7速AT)など、Sクラスの伝統に則って最新技術を真っ先に採用している。また衝突の危険を察知すると被害を最小限に抑えるべく、各種デバイスを連携させる「プレセーフ」を投入して安全哲学もさらに進化した。

以後のSクラスは周知の通りなので型式/年代だけを下記の通り明記。

2005-2013年:5代目(W221型)

2013-2020年:6代目(W222型)

2020年~:7代目(W223型)

現行7代目Sクラス/W223は2020年に発表され、さらに進化した安全性の集大成であるインテリジェントドライブを具現化。エクステリアは「センシャル・ピュアルティ」と称するデザイン思想に基づきラインやエッジを大幅に削減し、シームレスドアハンドルを採用した。インテリアはインパネセンターに12.8インチのディスプレイを装備し機能を集約している。

また、メルセデスマイバッハSクラスは究極の洗練を具現化した贅沢なサブブランドとなり、メルセデスAMG S 63Eパフォーマンスはハイパーフォーマンスのエキサイティングなモデルである。さらにメルセデスEQSは未来のモビリティのための新たなスタンダードを造り出す革新的なBEVである。メルセデス・ベンツは、Sクラスにも適用される個性ある特別装備の選択可能な「MANUFAKTURプログラム」を外観と内装に導入している。

このようにメルセデス・ベンツのフラッグシップであるSクラスの歴史は、革新技術の歴史ともいえるだろう。

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  • 妻谷裕二(TSUMATANI Hiroji)
  • 妻谷裕二(TSUMATANI Hiroji)
  • 1949年生まれで幼少の頃から車に興味を持ち、40年間に亘りヤナセで販売促進・営業管理・教育訓練に従事。特にメルセデス・ベンツ輸入販売促進企画やセールスの経験を生かし、メーカーに基づいた日本版のカタログや販売教育資料等を制作。またメルセデス・ベンツの安全性を解説する独自の講演会も実施。趣味はクラシックカー、プラモデル、ドイツ語翻訳。現在は大阪日独協会会員。
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