プロの視点を交え、サーキットでの試乗会で見えた各車の本質をリポート
日本カー・オブ・ザ・イヤー 2025-2026の最終選考に向けた「10ベスト試乗会」が、千葉県のサーキットで開催されました。10台の候補車が次々とコースインし、選考委員たちはその走りや個性を丁寧に確かめていきました。本メディアが推薦する2名の選考委員の声も交え、会場の熱気そのままに当日の模様をお届けします。
10ベストが走りで競い合う「公平な場」
日本カー・オブ・ザ・イヤーは40年以上の歴史を持つ自動車アワードで、イヤーカーは12月4日(木)に決定します。 審査の重要ステップである10ベスト試乗会は11月19日(水)、袖ケ浦フォレストレースウェイで行われ、発表済みの10台が集結しました。
- スズキ・eビターラ
- スバル・フォレスター
- ダイハツ・ムーヴ
- トヨタ・クラウン(エステート)
- 日産・リーフ
- ホンダ・プレリュード
- BMW・2シリーズ グランクーペ
- ヒョンデ・インスター
- プジョー・3008
- フォルクスワーゲン・ID.Buzz
選考委員はそれぞれのペースで試乗し、走行性能や商品力を確認しました。サーキットは公道と違いイコールコンディションが成立し、制限速度の制約もないため、急回避時の反応や限界域の挙動など、車両の本質的な性能を安全に検証できる場となっています。
「その年の象徴」を選ぶ視点──木下隆之さんの基準
本サイトが推薦する選考委員のひとり、木下隆之さんにお話を伺いました。 レーシングドライバーとして国内外で活躍し、自動車評論でも実績を持つ「走りのプロ」です。
木下さんが重視するのは「その年、一般ユーザーにインパクトを与えたクルマか」という点です。年末にその年を象徴する楽曲が選ばれる日本レコード大賞を例に挙げ、クルマにも「その年らしさ」が求められると話します。
「10台すべてに事前に試乗していますが、同じ条件で乗り比べることで印象の再確認になりますし、違いもよく見えるんです」
当日は同じく選考委員の桂伸一さんと同乗し、応答性やブレーキフィール、姿勢変化などを細かくチェックしていました。
島崎七生人さんが語る「ユーザー視点」の評価軸
もう一人の推薦選考委員、島崎七生人さんにもお話を伺いました。 ユーザー視点を大切にし、丁寧な車両観察で知られるベテラン評論家です。
島崎さんが重視するのは「一般ユーザーにとっていいクルマかどうか」。派手さではなく、日常の使い勝手や走りの素直さ、総合的なまとまりを見極めると語ります。
10台についてはすべて一般道での試乗を済ませており、今回の試乗会は「イコールコンディションでの答え合わせ」。一般道では見えにくいニュアンスを整理し、最終評価につなげていく場だと話していました。
プロたちが見極めた10台と12月4日への期待
10ベストカーに選ばれた時点で、どのモデルもすでに高い完成度を備えています。サーキットではプロたちが1台1台を丁寧に吟味し、メーカー同士の相互試乗では開発陣が気になる車両に向かう姿も見られました。
こうした検証を経て最終評価が固まり、イヤーカーは12月4日(木)に決定します。最終選考会の模様はオフィシャルYouTubeチャンネルでライブ配信される予定です。
【詳しくはこちら】
◆日本カー・オブ・ザイ・イヤー公式サイト
https://www.jcoty.org
















































































































































































































































