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新型スバル「フォレスター」はハイブリッドとターボの2タイプを用意!搭載エンジンで走り味がまったく異なる!

新型スバル「フォレスター」はハイブリッドとターボの2タイプを用意!搭載エンジンで走り味がまったく異なる!

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TEXT: 斎藤 聡(SAITO Satoshi)  PHOTO: 堤晋一(TSUTSUMI Shinichi)

  • SPORT:1.8L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。ボディの軽さもあって軽快なフットワーク
  • SPORT:マフラーは左右2本出し
  • リポーターの斎藤氏は、かつてチューンドのスバルGC型インプレッサを所有。4WDやタイヤに対する知見は深い
  • SPORT:ブロンズを各部に配する。グリルはブラックを採用し、スポーティさを演出
  • スバル「インプレッサ」をGC型→GD型と乗り継いだ斎藤氏
  • SPORT:ルーフレールはビルトインタイプ。サイドステップなどは全車共通デザイン
  • SPORT:1.8LのDITターボを搭載。最高出力は177ps/5200-5600rpm、最大トルクは300N・m/1600-3600rpmを発揮
  • SPORT:ホイールは18インチでブロンズカラーを装着。X-BREAKはブラックとなる。タイヤサイズは225/55R18のオールシーズン
  • プレミアム:グリル中央からヘッドライトに延びるラインにメッキを施してプレミアム感をアップ。ちなみにX-BREAKはこの部分がターコイズになる
  • プレミアム:マフラーは右側1本出し
  • プレミアム:19インチの切削デザインのホイールを装着。タイヤサイズは235/50R19と18インチよりタイヤ外径が大きい
  • プレミアム:2.5L水平対向4気筒エンジン+モーターのハイブリッド。トヨタのTHS-IIの技術が投入されている。エンジンは160ps/209N・m、駆動用モーターは119.6ps/270N・mを発揮する
  • センタークラスターには11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムを搭載。Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応
  • ステアリングスポークのスイッチでエンジンの出力特性を変更できる
  • 全車にX-MODEを搭載。深雪や泥濘地からの脱出ではDEEP SNOWMUDを選択
  • X-MODEのSNOWDIRTは滑りやすい路面のときにタイヤの空転を抑える。ただし約30km/hで制御は解除される
  • ステアリング右スポークにはアイサイトのコントロールとS/Iモードの切り替えスイッチを装着
  • X-MODEはモニター上部のアイコンまたは車両設定画面で動作させることができる
  • X-MODEの操作は、いろいろな画面からアプローチできる
  • SPORT:スポーティな走りを求めるなら1.8LターボのSPORTがオススメ。ハンドリング性能は先代モデルより大幅に向上している
  • プレミアム:高速道路でのエンジンの伸び感はターボがだが、巡航走行なら燃費性能に優れトルク感のあるS:HEVがいい

フルインナーフレーム構造の採用でボディ剛性が劇的変化

スバル新型「フォレスター」の公道試乗会が行われました。試乗車は2.5Lストロングハイブリッドを搭載するプレミアムS:HEVと1.8LターボのSPORT。パワーユニットの違いであらゆるシーンにおける走りの個性が異なっていました。

高速道路を中心に走るならターボが気持ち良い

いよいよ新型フォレスターの公道試乗ができることになった。いまやスバルの重要な屋台骨にしてスバルのDNAを余すことなく盛り込んだ、スバル渾身の本格SUVにしてアドベンチャーギアだ。

改めてフォレスターの概要をおさらいしておくと、2周目に入ったスバルグローバルプラットフォーム(SGP)とフルインナーフレーム構造を基本骨格にしたミドルクラスの本格SUV。最低地上高は220mmを確保し、本格クロカン4WD並みのクリアランスを実現している。いかにもオフロードパフォーマンスの高そうな体躯を持っている。

ハイブリッドでもプロペラシャフトで後輪に駆動力を伝達

搭載するパワーユニットは2.5L NAのボクサー(水平対向4気筒)エンジンをベースにしたストロングハイブリッド(S:HEV)と、同じくボクサーの1.8Lターボの2タイプ。駆動方式はプロペラシャフト付きのシンメトリカルレイアウトのフルタイムAWDのみとなる。

グレード体系は、ストロングハイブリッド(S:HEV)が最上級のプレミアムとラギッドな内外装を採用するX-BREAK、1.8LターボはSPORTという計3タイプ(それぞれに上位仕様のEXを設定)。

まずは1.8Lターボを搭載するSPORTグレードに試乗。大柄になって先代モデルより70kgほど車重が増しているが、走らせた印象にネガティブなことは感じなかった。低回転域から効くターボの効果で、低中回転域でもエンジンの力感は十分。スルスルと車速を上げていく。とくに3500rpmを超えた先からはターボパワーが充実してきて、伸びのいい加速を見せてくれる。後述するストロングハイブリッドと比べても高速域の伸びはターボに分がある。高速道路を積極的に走るようなロングドライブでは、ターボの良さが光る。

AWDシステムは、ターボのSPORTがアクティブトルクAWD、S:HEVが電子制御AWDカップリングとなっている。このふたつの基本構成は同じで、電子制御多板クラッチカップリングを使ったもので、トルク配分は前60対後40を基本とする。S:HEVのアクティブトルクAWDは、これにハイブリッド協調制御を盛り込んで、燃費の向上もあって低負荷時はスバルとしては初めて後輪の駆動をカットしている。しかし、ハイブリッドモデルでも後輪をモーターではなく、プロペラシャフトで駆動力を伝達させているのは、スバルの4WDに対するこだわり。より高い駆動力を後輪に与え、4輪でしっかりと路面をつかんで車両の安定性を高めようとしているのだ。

ただ、少なくともオンロードを走る限りその性能差は感じられなかった。

シャープなフットワークと骨太さを感じるハイブリッド

操縦性に関しては、プレミアムS:HEV、SPORTともに印象はすこぶる良かった。

19インチホイールを履くプレミアムS:HEVと18インチホイールのSPORTで、走り味に違いがあった。印象的には19インチのほうがシャープで軽快。18インチのスポーツは穏やかでしっとり。そんな感じだ。個人的には、デザインでは19インチ、乗り味はサスセッティングも含め18インチが好みである。

プレミアムS:HEVのサスペンションは、ターボのSPORTに比べやや引き締まった味付け。硬いというほどではないが、カーブでのロールを抑えている。SPORTに対してさらに100kg以上重いことの対策もあるのだろう。ただ、そのおかげで、車高の高さからくる不安定感とか重さ感はターボと同等か、むしろよりシャキッと走る印象がある。

市街地やタイトなワインディングなど、低中速域を中心に走らせてみると、2.5L+モーター駆動のトルクの骨太感みたいなものが感じられる。ターボより優れた燃費性能もストロングハイブリッドの魅力だろう。

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