フランスの戦闘機をインスパイアしたデザイン
ユーリエによってシャシーとエンジン、そしてトランスミッションのみの姿となったディアブロに(この時点で駆動方式はRWDとなった)、新たに組み合わされたボディは軽量なカーボンファイバー製だ。そのデザインはダイナミックな曲線を用いたクーペスタイルへと変化した。ユーリエによれば、それはフランスの戦闘機「ダッソー・ラファール」からインスピレーションを得たものだという。マットグレーのカラーもそれを意識して選ばれた。
左右のドアはもちろんシザース式である。2分割されるポリカーボネイト製のルーフを取り外すことで、オープンエアのドライブも可能だった。コンパクトなキセノン式ヘッドライトを採用し、スラントノーズの傾向を強めたフロントセクションの造形もプレグンダの特徴である。
キャビンのデザインも完全に一新されている。ダッシュボードにはマニエッティ・マレリとの共同開発による集中ディスプレイが配された。このダッシュボードやシートの表皮には、鮮やかなブルーのアルカンターラが使用されていた。サイドミラーの代わりとなるカメラやGPSナビゲーションなど、装備も当時としては先進的なものであった。
ミッドに搭載されるエンジンは、530psの最高出力を発揮する5707ccのV型12気筒DOHC48バルブである。これに5速MTを組み合わせ、0から100km/h加速では3.9秒、最高速では335km/h以上を実現するとされた。
プレグンダは結局、ワンオフのコンセプトカーのままでその役割を終えることになる。ユーリエは1999年にそれを個人へと売却した。さらに何人かのコレクターの手を経た後に、今回ブロード・アロー・オークションズがベルギーで開催した「ザウテ・コンクール・オークション」に出品されることになった。
ブロード・アロー・オークションズが提示した予想落札価格は250万~350万ユーロ(邦貨換算約4億3903万円〜6億1464万円)というものだった。最終的にそれは214万3750ユーロ(邦貨換算約3億7646万円)で新たなオーナーに売却されることになった。ランボルギーニがまさに混迷を極めていた時代に製作されたプレグンダ。その価値はこれからもさらに高まっていくことは間違いないだろう。






































































































