Gクラスの知識が試されるトリビア満載のカスタマイズ
“オフローダー”として安定した人気を誇るメルセデス・ベンツGクラス。1979年の誕生から基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに、常に最適のパワートレインや装備を加えながらアップデートしてきました。2018年には長い歴史のなかでもっとも大幅な改良が加えられ、2024年には電気自動車も導入されています。今回はそのような長い歴史をもつGクラスのオーナー3名にそれぞれの楽しみ方を聞いてみました。初期型GクラスW460型オーナーの“げっち”さんに続いて登場するのは、カスタマイズ仕様の剛田さんのG350ブルーテックだ。
PUCH(プフ)のアイテムを輸入または自作するマニアックぶり
“剛田”さんの2015年式のG350 ブルーテックは、Gクラスを生産していたオーストラリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社のアイテムを投入したというこだわりのカスタマイズ仕様だ。
「Gクラスは、ドイツのダイムラー・ベンツ社と、オーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社が軽量な個人向けオフローダーの共同開発を目的とした協定を結んだのがスタートで、オーストリアにあるシュタイア・ダイムラー・プフ社がオーストリアのグラーツで生産していました。このG350dはレアなPUCH(プフ)社のパーツを集めつつ、手に入らないパーツはカタログやネット上の写真を探してワンオフで作成しています」
かなり内外装ともにこだわっているようだが、一番のポイントを聞いてみた。
「ボディカラーは純正テノライトグレー+オリジナルマットブロンズツートーンで、ホイールはAMG G36用をマットブラック塗装しています。さらにオーバーフェンダーAMG G36用ラバーフェンダーオマージュ仕様をワンオフで製作しました。ラダーは本国から取り寄せ、スペアタイヤは取り外し、ナットを武骨に付けてワイルド感をアピールしています。マフラーもワイルドさを出すために、ボディーショップキクタワンオフスラッシュマットブラックに塗装しました。インテリアは、ステアリングエンブレムは手に入らなかったので後期ステアリングに合わせてワンオフ製作してもらいました。自称レストモッド仕様と言うべきでしょうか、派手さは無いですが、渋い味のある唯一無二のクルマに仕上がったと思います」

パッと見ただけでは、このG350dの凄さはわからないが、“ツウ”が見て「このGクラスすごいな」と思わせたいというオーナーである“剛田”さんの細かい演出が凝縮しているのだ。










































