クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 中学生時の憧れを実現!選んだいすゞ「117クーペ」はATモデルと気がついたのは購入決定後だった
CLASSIC
share:

中学生時の憧れを実現!選んだいすゞ「117クーペ」はATモデルと気がついたのは購入決定後だった

投稿日:

TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • いすゞ117クーペ:オーナーの“まえちん”さん。「いすゞ車はFFジェミニとこれと、人生で2台しか所有していないけど、カッコイイです」
  • いすゞ117クーペ:最上位グレードのXEは、楠を使ったメーターパネルが特徴。他グレードは金属製が採用されている
  • いすゞ117クーペ:保存状態が良かったようで、シートや各内装のコンディションも良好である
  • いすゞ117クーペ:エンブレムにあるように、この個体はオートマチック車である
  • いすゞ117クーペ:ジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたクーペの美しさは、現代にも語り継がれている
  • いすゞ117クーペ:エンジンはXEのため電子制御DOHCエンジンが搭載されている
  • いすゞ117クーペ:AUTOMATIC 117XEのエンブレム
  • いすゞ117クーペ:マフラーはいすゞスポーツ製デュアルストレートへと変更済み
  • いすゞ117クーペ:ホイールも純正品を装着
  • いすゞ117クーペ:1960年代に生産されたスポーツカーは、この前開きのエンジンフードを採用することが多かった
  • いすゞ117クーペ:元々はボロボロだったが、前オーナー時代にキレイに仕上げられた
  • いすゞ117クーペ:中期型の丸目ヘッドライトだがウレタンバンパーが装着されている点がとくにポイント

初めて乗ったときの状態が素晴らしく大切なことを見落としていた

1968年、いすゞは「117クーペ」を発売しました。1973年に最初のマイナーチェンジ、1977年に再び意匠変更が実施され、13年に渡って合計8万5549台が生産され、昭和時代を代表するラグジュアリークーペです。117クーペ・オーナーの“まえちん”さんは、じつは過去に所有していたFF「ジェミニ」でいすゞ車の魅力を知りました。今回は、イエローの愛車にまつわるお話しを伺いました。

いすゞ車へ傾倒したは2代目「ジェミニ」購入がきっかけ

“まえちん”さんが、このいすゞ「117クーペ」を購入したのは7年ほど前のことである。あるガレージにこのクルマが飾ってあるという噂を聞きつけ、実際に見に行き、ひと目惚れして譲ってもらうことになった。

「私が中学生の頃に、この117クーペが新車で販売されていたのです。美しいデザインに憧れ、ずっと頭の片隅にこのクルマの存在がありました」

“まえちん”さんの初めての愛車は、ホンダ「Z」である。その後、初代ホンダ「シティターボ」に乗り換え、次にいすゞ2代目「ジェミニ」へ乗り換えた。1988年式の最終型であった通称“FFジェミニ”のスタイルの良さと速さに魅了され、20年ほど所有していた。しかし、最後の7〜8年はほぼ不動状態となり、結果として処分。その後は、この117クーペに至るまで、仕事で使う軽自動車を乗り継いでいた。

「このクルマに出会う前にも、117クーペを探してみたけど、やはり実車を見ないことには踏ん切りがつかなくて。だから、自分がこれを本当に買うかどうかは、自分でも半信半疑でした。でも、実車を自分で確認し、エンジンをかけてアクセルを踏ませてもらったときのフィーリングやレスポンスに感動し、購入を決めたのです。そのときはテンションが上がっていたので、このクルマがオートマだったとは、その初見では見落としていました(笑)」

ウレタンバンパーが装着されていても憧れの117クーペに変わりない

購入当初は旧車ならではのトラブルが発生したものの、いずれもパーツ交換などで解消できるレベルであった。外装関連のパーツは難しいが、エンジンや電装関連のパーツは、予想よりも入手しやすいと“まえちん”さんは語る。

しかも、愛車は足まわりやマフラーを変更している。サスペンションはKONIを投入し、フロントスタビライザーも変更した。マフラーはいすゞスポーツ製を装着し、走行性能を向上させた。

「でも、このクルマは中期なので鉄バンパーが装着されているはずなのですが、なぜかウレタンに変更されているんですよね。後ろから見るとぱっと見は最終型なのですが。前を見ると丸目なので、知っている人が見ると、違和感があるみたいです」

実際、取材なかにも同様の反応を示すイベント参加者をちらほら見かけた。しかし、オートマであることや外観が変わっている事実があったとしても、昔憧れたクルマに乗っているという喜びは何物にも代えがたいものだ。

「こういう懐かしいクルマに乗ると、見ず知らずの人たちにいろいろと話しかけられるのです。歳を取ってくると、そういう交流も楽しいなと、乗るたびに実感しています」

たまのドライブを楽しみながら、行く先々での人々との交流を楽しむ“まえちん”さんであった。

すべて表示

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS