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中学時代の夢を21歳で達成してから約30年!「アルシオーネSVX」でもレアな“ S3”は生涯の愛車に

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • オーナーの般若さんとスバルアルシオーネSVX S3
  • スバルアルシオーネSVX:内装は純正のままで、ステアリングのみBBS製へと変更されている
  • スバルアルシオーネSVX:フットコントロール部も、各部と色を合わせて電飾を追加している
  • スバルアルシオーネSVX:トランクにはオーディオをインストール。アンプはオライオン・コボルト、イコライザーはソニー XEC-505、ウーファーはインフィニティ、フロントスピーカーはフォーカルなどを使用している
  • スバルアルシオーネSVX:トランク左側にあるアゼストのデッキ内には、愛車と同仕様にカスタマイズされたダイキャストカーが鎮座
  • スバルアルシオーネSVX:テールランプは目立たないようにブラックアウト化。マフラーもワンオフで製作した
  • スバルアルシオーネSVX:オーナーである般若さんは、ランボルギーニ「カウンタック」への憧れから、アウトストラーダ・モンツァを履かせている
  • スバルアルシオーネSVX:ガラスの間にフレームがあり、ドアガラスとルーフが一体化した独特の形状=ミッドフレームウィンドウ。このアルシオーネSVXは量産車として世界で初めて採用したクルマである
  • スバルアルシオーネSVX:ノーマルは前上がりスタイリングのため、ダウンサスを使ってバランスを整えている
  • スバルアルシオーネSVX:エンジンはEG33型水平対向6気筒、排気量は3318ccで、240psを発生。トランクオーディオに合わせて、電飾も装備されている
  • スバルアルシオーネSVX:美しいボディカラーに合わせて、さりげなく各ウィンドウも同色に塗装。もちろんこのままで車検にも対応している
  • スバルアルシオーネSVX:スラントノーズという言葉がふさわしいフロントデザイン。リップスポイラーは、SVX用として販売されていたエボリューション製

ジウジアーロが基本デザインを作り上げたスペシャリティカー

スバル「アルシオーネ」は、1985年6月に登場したフラッグシップモデルです。走る三角定規とも呼ばれた独特のスタイリングが話題となりましたが、商業的には成功しませんでした。その結果、1991年9月に、「アルシオーネSVX」へとフルモデルチェンジを敢行。起死回生を図りましたが、結果的には2世代続いての不人気車となってしまいました。オーナーの般若さんの愛車は、この2代目「アルシオーネSVX」のなかでも、とくに珍しい特別仕様のS3です。ひと目惚れから始まった愛車生活のこだわりをご紹介します。

中学生時代にひと目惚れした限定車S3のスタイリング

自動車デザインの巨匠ジウジアーロが基本意匠を作り上げたアルシオーネSVXというクルマの存在だけでも珍しいが、般若さんの愛車はブライトグリーンマイカと呼ばれる緑系一色に彩られた限定車のS3である。カタログによると、このカラー以外に、ライトシルバー・メタリックとブルーマイカの合計3種類が設定された。通常色が2トーン設定であったのに対し、このS3はそれぞれ1トーン仕様であったのが特徴で、500台限定で販売されたクルマだ。

般若さんがアルシオーネSVXを初めて意識したのは、中学生の頃である。そのスタイリングに魅了され、いつか買おうと決意した。それからしばらく経ったある日、このグリーンの個体を偶然目撃した。

「見た瞬間に、自分はこの色が欲しい! という直感が沸きました。おそらく私が18歳ごろだったと思います」

そして、その思いが実現したのは、それから3年ほどが経過した、21歳の頃であった。

希少価値を超えて…SVXの愛を際立たせるカスタム

「私がこのクルマを欲しいと思った頃には、すでに新車での販売が終了していました。そのため、これは中古車で購入しています。それから28〜29年が経過しますが、ずっと大好きなクルマです!」

般若さんが素晴らしいのは、少年期に感じた「欲しい!」という衝動をすぐに実現し、しかも、それを30年近く継続していることだ。維持費などを考えると、簡単にマネができるものではないことは、同じクルマ趣味の同志であれば理解できるだろう。

しかも、リセールバリューや希少価値という既成概念にとらわれず、自分が好きなクルマをもっと楽しめるようにと、カスタマイズを施す姿勢が重要である。詳細は各写真での説明を参考にしてほしいが、足まわりの変更やカスタムオーディオの増設など、アルシオーネSVXを好きだからこそ沸いてくる、自由なアイデアがもっとも魅力的だ。

「普段はシャッター付きガレージで保管していますし、この車種に関しては、純正部品のパーツ供給で困ったことが無いのです。一生乗るために部品取り車もストックしていますから、心配無用ですね!」

古いクルマを楽しむための術をすべて理解している般若さん。いつまでも希少色のS3と共に、愛車生活を楽しんでもらいたい。

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