本来のナローボディに戻して日常の足として大活躍
東京・お台場で開催されたストリートカーナショナルズで見つけたのは、トヨタ「ハイラックスサーフ」の北米仕様「4Runner(フォーランナー)」でした。オーナーの“ヒデ”さんは、1992年式のこのクルマを、オリジナルのナローボディへ戻すという強いこだわりを見せます。3L V6エンジンを搭載し、ボディの状態は奇跡的な美しさでした。
アメ車と北米仕様のフォレスターを経て逆輸入の「4Runner」にたどり着く
会場となったお台場の広い駐車場を歩いていて発見したのは、ちょっと懐かしいハイラックスサーフだ。すでに30年以上前のクルマであるにもかかわらず、外観は驚くほどキレイである。近づいてみると、じつは左ハンドルであった。すなわち、ハイラックスサーフの北米仕様である4Runner(フォーランナー)である。早速オーナーの“ヒデ”さんにお話を伺ってみた。
「このクルマは1992年式のトヨタ4Runner SR5で、3L V6エンジンを搭載したモデルです。もともと新車で日本に逆輸入されたクルマで、今から7年くらい前に国内で売りに出されていたのを入手しました。我が家は犬がいるので、普段から後ろに乗せて一緒に海に行ったりガンガン使っています」
昔からアメリカ車好きで、過去にはシボレー「タホ」やシボレー「サバーバン」、シボレー「S10」などのアメリカ車に乗っていたというヒデさんは、その後スバル「フォレスター」の北米仕様に乗ったのち、4Runnerにたどり着いた。
クルマはノーマル車高ながら、サイドステップを外すことで腰高に見せている。もともと赤いボディカラーであったが、購入時にはシャンパンゴールドにペイントされ、ワイドボディ仕様になっていた。
「この年式のオリジナルはオーバーフェンダーなしのナローボディなので、できればない方がいいと思い剥がしてみました。すると貼ってあっただけだったので、ボディにキズを付けることなく外すことができました。このクルマはナローボディにした上で、北米仕様にオプション設定されているクロームトリム付きのフェンダーリップを装着しています。これにタコマか何かの純正ホイールを流用して履いています」
リアハッチの開閉式ウインドウから愛犬が顔を出せる
内装はもともと状態が良かったというが、純正シート保護とドレスアップを兼ねてハワイアンキルトのシートカバーを装着している。メーターパネルを見ると、スピードメーターがマイル表記で、その内側にキロ表記が併記されている。オドメーターの値は3万9000マイル(約6万2000km)と、30年が経過していることを考えれば奇跡的なローマイレッジである。内装の程度の良さも頷ける。
ちなみにヒデさんはこのクルマで愛犬を連れてよく出かけるという。その際に便利なのが、独特な機構を持つリアゲートである。ハイラックスサーフ/4Runnerのリアゲートは、まず窓を下げてからゲートを開ける構造となっており、走行中もリアウインドウを開けることができる珍しい車種である。
その結果、愛犬たちはラゲッジスペースに乗って窓から顔を出してドライブするのが大好きだ。渋滞時はいつも後続車のアイドルとなっている。




























































