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ラリーだけではなった!ランチアのレーシングカーにも出会えたマカルーゾ・コレクション

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

  • ランチア ベータ モンテカルロ:最近のレーシングカーに比べるとシンプルで意外に快適そうだ
  • ランチア ベータ モンテカルロ:耐久レース仕様とあって、しっかりとしたドアミラーが装着されている
  • ランチア LC1:ベータ モンテカルロ ターボから継承した1.4L直4ターボを縦置きに搭載
  • ランチア LC1:レギュレーション変更によりオープンコックピットも許されるようになった時代の産物だ
  • ランチア LC2:フィアット本社の風洞を使って開発されたボディ。後部の空気の抜けも効率的に映る
  • ランチア LC2:クローズドクーペのグループCとなったことで、少し閉塞感が感じられるコックピット。ダッシュボードには多くの計器が並ぶ
  • ランチア LC2:V8ツインターボエンジンを搭載したエンジンルームは、直4のLC1に比べてずいぶんと窮屈に映る
  • ランチア LC2:ピットで待機中のランチアLC2
  • ランチア LC2:ピットを出てコースインしていくランチアLC2
  • リジェJS 11/15:ラリーカーが数多く並ぶなか、違和感もありながら存在感を放つリジエのF1マシン、JS11/15。詳細はまた別の機会に
  • ランチア LC1:ピットインしてガレージに向かうランチアLC1
  • ランチア ベータ モンテカルロ:現在はターボが取り外されているが、1.4L直4のエンジン自体はコンパクトな仕上がりとなっている
  • ランチア ベータ モンテカルロ:ストラトスほどではないものの、ワイドトレッド/ショートホイールベースのパッケージでまとめられた

サーキットでも輝いていたマルティニ・カラー

マルティニ・カラーのランチアと言われると、思い浮かぶのはやはりラリーカーという人が多いでしょう。しかし、その象徴的なストライプはサーキットでも輝いていました。イタリア・トリノ郊外にあるマカルーゾ・コレクションには、耐久レースの世界で戦った名車たちがラリーマシンとともに佇んでいました。今回は、マルティニ・カラーを纏った3台のレーシングカーに注目。栄光と挑戦の歴史を振り返ります。

レーシングカーも所蔵するマカルーゾ・コレクションの魅力

前回でも少し触れていましたが、マカルーゾ・コレクションを訪れたのはイモラ・サーキットで開催された「ヒストリック・ミナルディデイ」を取材した翌日のこと。イモラからミラノ郊外のペンションに移動し、ホンダのバイク・フリークだというペンションのオーナーと話が弾んだ(ネイティブなイタリアーノは、伊語はとてもじゃなく、英語さえもたどたどしいエトランゼに優しく、ゆっくりとした英語で話してくれたから、何とか理解できました)ことで、少しだけ睡眠不足を感じながら、トリノ郊外にあるマカルーゾ・コレクションに向けて早朝に出発。とくに渋滞もなく約束した10時前に到着。まだ見ぬコレクションのクルマたちとの邂逅に期待を高めつつ、故ジーノ・マカルーゾ氏の夫人、モニカ・マカルーゾさんとの約束の時を待ちました。

故ジーノ・マカルーゾがかつてラリーのナビゲーターとして活躍していた経緯や日本国内でのさまざまな企画もあって、マカルーゾ財団のコレクションというと「ラリー車両」のイメージが強いと思います。ところがレーシングカーも収蔵されています。今回はそのなかから3台の「名機」を紹介することにしましょう。

世界選手権を3連覇したベータ モンテカルロ ターボ

まずはランチア「ベータ モンテカルロ」から。同じくマルティニ・ストライプに飾られていることもあって、前回紹介したランチア「ラリー037」に似たイメージを持っていますが、それも納得の理由がありました。

ベースモデルのランチア ベータ モンテカルロは、ランチアのミディアムクラス「ベータ」を名乗ってはいましたが、じつはミッドシップエンジンの後輪駆動。シャシーは他のベータ ファミリーとはまったくの別物で、当初はフィアット「X1/9」の兄貴分として「X1/20」の名で開発が進められていました。しかし開発の途中から、販売のためのイメージ戦略としてより高級感を持ったランチア・ブランドで販売されることになり、ベータ シリーズの一員としてデビューした経緯があります。

そのベータ・モンテカルロをベースにして、1979年の「世界メーカー選手権(World Championship for Makes。略称WCM)」に向けて開発したグループ5レーシングカーが、今回紹介するランチア ベータ モンテカルロ(搭載したエンジンからモンテカルロ ターボとも)です。

ベースモデルとスタイリング的には似ていますが、センターの車室部分だけを残してモノコックの前後を切り落とし、パイプでスペースフレームを組んだ純レーシングカーに生まれ変わっていました。イタリア自動車界のゴッドファーザーにも例えられるフィアットが主導し、エンジンをアバルトが、シャシーをダラーラが手がけるという、まさにオール・イタリアな有力マシンとなりました。

1979年のWCMではDiv.2(2L以下のクラス)でチャンピオンに輝くとともに、総合ランキングでも2位を獲得。翌1980年、そしてWCMから世界耐久選手権(WEC)へとシリーズ名が変更された1981年まで、Div.2を3連覇しています。マカルーゾ・コレクションの個体は1980年式で、同年のムジェロ6時間には2001ccエンジンに換装してDiv.1に参戦し、見事総合優勝を飾っています。

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