熟成を重ねたV12とシャシー性能
その一方でアニバーサリーのエンジニアリングを担当したのは、ルイジ・マルミローリだった。パオロ・スタンツァーニが考案した独特なパワートレーン・レイアウトはもちろん、LP5000QVと同様に5162ccのV型12気筒DOHC48バルブエンジンを継承。455psの最高出力にも変化はなかったものの、新たなマニエッティ・マレリ製の電子点火方式を採用したほか、より高効率なラジエータやウォーターポンプを装備することで、その信頼性は大幅に高められている。前後のサスペンションは、当時ランボルギーニでテストドライバーだった1977年のWRC(世界ラリー選手権)チャンピオン、サンドロ・ムナーリによってそのセッティングは徹底的に見直されており、コーナリングマシンとしての完成度はここに極まった。
早期生産車ならではの履歴とコンディション
今回アブダビ・オークションに出品されたアニバーサリーは1988年式で、これは1990年までにトータルで657台が生産されたとされるアニバーサリーのなかではもっとも早い時期にデリバリーされた1台だ。ファースト・オーナーには1988年10月26日に納車され、その後1999年12月には日本へと、そして2024年4月には再び輸出され、最終的にはアラブ首長国連邦で登録された履歴を持つ。走行距離は9826kmという控えめな数字である。
RMサザビーズはこのアニバーサリーに、55万ドル~75万ドル(邦貨換算約8503万円~1億1595万円)というワイドなエスティメート(予想落札価格)を提示して入札を見守ったが、結果的にそれは57万8750ドル(邦貨換算約8947万円)で落札されることになった。カウンタック アニバーサリーは、これからどれほどその価値を高めていくのだろうか。スーパーカーのファンには興味の尽きないところである。



















































































