カウンタック アニバーサリーの価値はどこへ向かうのか
スーパーカーの象徴として、今も特別な存在感を放つランボルギーニ・カウンタック。その最終進化形である「25thアニバーサリー」が、RMサザビーズのアブダビ・オークションに出品されました。来歴、控えめな走行距離など、条件のそろった個体だけに注目度は高く、落札価格も大きな関心を集めました。果たして、伝説のカウンタックはいまどのような評価を受けているのでしょうか。その結果と背景をひも解きます。
パガーニが手がけQVから進化したエクステリア
カウンタック アニバーサリーがデビューを飾ったのは、ランボルギーニ創立25周年にあたる1988年のことだった。当時アメリカのクライスラー傘下にあったランボルギーニでは、すでにカウンタックの後継となる新型車の開発が、L132のプロジェクト・コードを掲げてスタートしていたが、それには当初の計画から大きな遅れが生じていた。
その結果クライスラーが選択したのが、それまでの「LP5000QV」をさらに改良した、カウンタックの正常進化型を誕生させるという策だったのである。そして同時に、ランボルギーニの歴史にとって重要な節目となるアニバーサリー・イヤーを祝するための、特別な意味を込めたモデルとしての役割をも担うことになる。
実際に完成されたカウンタック アニバーサリーが、デビュー時にまず大きなインパクトを与えたのは、そのエクステリア・デザインだった。ちなみにそれは、現在では世界屈指のハイパーカー・メーカーとして知られる、パガーニ・アウトモビリを率いる立場にあるオラチオ・パガーニの手によるものだ。
パガーニはまず、前作となったLP5000QVのエクステリアのディテールが、ヨーロッパ仕様とアメリカ仕様で異なるものであったことを問題視。アメリカでランボルギーニ車をさらに拡販することを狙っていた親会社のクライスラーもそれに異論を唱える理由はなく、したがってパガーニは最初からアメリカでの安全基準に対応させることを意識して(正確にはすべての州における基準を満たすことはできなかったのだが)、アニバーサリーのデザインを進めていくことになる。エアロダイナミクスの改善を目的に、新たなデザインが採用されたフロントバンパーや、スポイラーとしての機能も兼ねるリアバンパーなどは、その事情を物語るディテールだ。
さらにパガーニによるエクステリア・リニューアルは、サイドスカートやリアフェンダー上のエアインテーク、エンジンカバーなど広範囲に及んだ。これらのパートにシャープで流麗なフィンを積極的に採用したことで、アニバーサリーのエクステリアにはよりスポーティーなアピアランスが生み出されている。今回の出品車にはさらにリアウイングが装着されているが、これは当時オプションで設定されていたもの。テールにはファイティングブルと、創立25周年記念車であることを示すエンブレムも備わる。ホイールはLP5000QVと同じ15インチ径で、デザインもダイヤルタイプではあるものの、これもOZ製のマルチピースへと改められているのがわかる。








































































































































