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注目度ナンバーワン!1980年代のGr.A仕様のBMW「635CSi」はE24専門店代表の愛車だった

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)

  • BMW 635CSi:BMW 635CSi:直6SOHCエンジンを搭載
  • BMW 635CSi:内装は追加メーターがシンプルにまとめられている
  • BMW 635CSi:原さんのE24は、1985年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースで優勝したGr.Aマシンのグラフィックを再現している
  • BMW 635CSi:直6SOHCエンジンを搭載
  • BMW 635CSi:原さんのE24は、1985年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースで優勝したGr.Aマシンのグラフィックを再現した
  • BMW 635CSi:原さんのE24は、1985年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースで優勝したGr.Aマシンのグラフィックを再現した
  • BMW 635CSi:車内にはそのプラモデルの箱が置かれていた
  • BMW 635CSi:サイドウインドウにはお馴染みのタミヤステッカーも貼られているという遊び心
  • BMW 635CSi:シートには店名が刻まれている
  • オーナーの原 利之さん
  • BMW 635CSi:もともとはシルバーだったボディカラーは、白のカッティングシートを貼ってからGr.Aマシンのグラフィックを重ねている
  • BMW 635CSi:原さんのE24は、1985年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースで優勝したGr.Aマシンのグラフィックを再現した
  • オーナーの原さんとBMW 635CSi

いろいろなクルマ関係会社から独立して専門店を設立

子どもの頃に憧れたり、昔見たレースで忘れられないクルマ。その記憶や思いを何十年も経ってから愛車として形にすることがあります。妙高で出会ったBMW「635CSi」も、まさにそんな背景を持つ1台でした。オーナーの原さんは、クルマに関わる仕事を経て独立し、今はE24型初代6シリーズを専門に扱うショップを営んでいます。そのようなオーナーのお話を聞きました。

BMW E24型6シリーズだけに特化した「Silky6」

ヒストリックカーのスペシャルショップには、大きく分けると2つのタイプがある。国籍やメイクスを問わず古いクルマ全般の面倒を見てくれるショップと、特定の車種に特化したショップだ。後者であれば、その取り扱い車種はスカイラインGT-R、あるいは空冷フォルクスワーゲンやクラシック・ミニなど、人気車種をメインに扱うケースが多い。しかし、必ずしもそのような大メジャーな車種だけがスペシャルショップの範疇ではない。絶対数は少なくても、熱烈なオーナーに支えられた名車であれば、そのスペシャリストは必ず存在するのだ。

たとえば、BMW M6・6シリーズをメインに取り扱う東京の「Silky6(シルキーシックス)」。BMWの2ドアクーペ初代6シリーズのE24型専門のスペシャルショップとして有名だ。

E24は、前任となる名車CSのマーケットを引き継ぐ形で1976年にデビューした。絹のように滑らかに回るといわれた直列6気筒エンジンは「シルキー6」と称され、それを長いノーズに納めた流麗なデザインは、デビュー当時“世界でもっとも美しいクーペ”と称えられた。

6シリーズ専門店「Silky6」のショップの屋号がBMWの直6エンジンに由来することは言うまでもないだろう。

今回のイベントで出会ったE24のオーナーは、同店代表の原 利之さん。もちろん参加車両は自身の愛車、1985年式のBMW 635CSiである。

「スーパーカー・ブームのときからのクルマ好きで、社会人になってからは運送業やコーティングの仕事などを経たのち、一念発起して独立。今の会社を立ち上げました。クルマに詳しくない人からすれば、E24専門店という括りは不思議に思うかもしれませんが、この年式の6シリーズは熱心なファンのなかにもオーナーが多いので、しっかり仕事になっています」

タミヤのプラモデルとして有名なスパ・フランコルシャン仕様

「1980年代に、Gr.Aカテゴリーで競われていたETC(ヨーロッパ・ツーリングカー選手権)や日本国内のレースで大活躍していた635の印象は強烈でした」と原さんは語る。

会場に展示された原さんのE24は、1985年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースで優勝したGr.Aマシンのグラフィックを再現している。もし読者のあなたがプラモデルに造詣が深ければ、思い当たる節があるかもしれない。そう、タミヤが1/24スポーツカーシリーズでキット化した、あの伝説のマシンのカラーリングなのだ。その鮮やかな姿は、多くのギャラリーから注目を集めていた。

車内にはそのプラモデルの箱が置かれ、サイドウインドウにはお馴染みのタミヤステッカーも貼られているという遊び心。さらに驚いたのは、その仕上げの手法だ。

「じつは、この個体はもともとシルバーなんです。その上に白いカッティングシートを貼って白いボディにして、さらにその上からGr.Aマシンのグラフィックを貼って仕上げています」

ショップの看板車としての意味合いもあるとはいえ、原さんがE24に懸ける熱量は相当なものだ。人一倍の探究心と趣味性がなければ、ここまでの完成度には至らないだろう。ちなみに当日の会場には、そんな原さんを頼りにするBMW乗りが集まっていたことも付け加えておこう。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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