クルウチが掲げる「ワクワクするクルマ発信」
軽自動車からスポーツカーまでの販売、メンテナンス、カスタム、チューニングまでを幅広く手がけるCREWCH(三重県明和町)は、クルマ好きをトータルバックアップしているスペシャルショップです。昨年の東京オートサロンではふるさと納税品にもなったスーパーカーのようなフォルムの日産GT-Rを展示しましたが、今年は日産「フェアレディZ」(RZ34)をベースにS30フェアレディZをオマージュしたようなカスタムカーを持ち込んできました。早速、話を伺ってきました。
「純愛」をテーマにしたRZ34フェアレディZ
2025年の東京国際カスタムカーコンテスト・コンセプトカー部門において、見事にR35 GT-Rベースの未来カー「R356c」が優秀賞を受賞するなど、カスタム界のリード役として話題を振りまく三重県のカーショップ「クルウチ」。2026年も「ワクワクするクルマ発信」をテーマに、代表を務める久留内良彦さんが「純愛」をテーマに製作したRZ34フェアレディZを披露してくれた。
久留内代表が説く「純愛」とは、初恋から現在までのときめいた瞬間、好きなモノの好きなところをすべて集めた理想を追い求めたマシンに由来し、そのリアルモデルとして今回出展の「CREWCH★クルウチCrazyZ」が存在する。
我々の取材に久留内代表は次のように話す。
「小学1年生で生まれて初めて買ってもらったラジコンがポルシェ935ターボ。そして、小学6年の時に鉄仮面DR30のシルエットに惚れた。18歳でZ32を好きになり購入し、ゼロヨンにハマった。しかし、どうしても勝てず20歳でS30フェアレディ240ZGに乗り換え。27歳のときにRB26ツインターボ900psでドラッグレースの大会に出て楽しんでもいました。そして、苦労して9.5秒を出した時のことは今でも鮮明に覚えている。それからあっという間の月日が経過し、50歳になった時、日産からS30フェアレディZ風のフェイスデザインのRZ34が出て、誰よりも早くプロトスペックを手に入れ、ドラッグ風に仕上げてオートサロンに出展した。さらに翌年には、それをベースに早々にチューニングを施し、ドラッグフェスティバルにてシリーズチャンピオンを獲得した。最後に残ったのは愛着のあるRZ34と今まで惚れたクルマたちと今年54歳になる私。そんな今、ときめいた瞬間を思い出し、私の好きなモノをすべて集めた理想のカスタムカーを作りたい。その考えから完成させたのがコレなんです」
240ZGの記憶を現代に落とし込むGノーズ造形
久留内代表の好きな要素のなかで、とくに印象深い箇所はS30型240ZGを彷彿とさせるGノーズと、それをより強調させるべくデザイン処理する流線型のワイドボディの実現だ。
FRPではなく、あえてのアルミパネルベースで成形したワンオフのワイドフェンダーの造形は、全幅2メートル超えのド迫力ボディ。それを伸びやかなロングノーズと躍動感あふれるうねりとエッジを効かせたラインワークによってスポーティに魅せるデザインは、スポーツカーのなんたるかを感じさせてくれるフォルムだ。
美しいクーペスタイルを崩すことなく計算し尽くされた幅広ボディワークはお見事。まさに、久留内代表の求める理想の形を表現するエッセンスを詰め込んだ形で、その全体像は、ポルシェ935のようなレーシングシルエットも意識しスタイルを強めている。
このルックスに対してエンジンはVR30をフルメカチューンした仕様で、ドラッグマシンらしくNOSを搭載し噴射時には最大出力747psを発揮。注目なのはマフラーのレイアウトで、昭和のチューニングフリークにはお馴染みの「縦型デュアルテール」というのがイカしている。
また、タイヤ・ホイールが左右で異なるのもポイントで、右側にはドラッグレース用鍛造ホイールのビーラックに極太のドラッグ専用タイヤをセットし、左側にはストリートで映えるエアロフィンタイプのボッセ鍛造ホイールS21-01を装着。サイズはフロント22インチ、リヤ23インチを履かせて、ストリート仕様としての表現と過激なドラッグレースマシンとしての荒々しさの両方を表現していた。






















































