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「カウンタック LP400S」が約1億1500万円!LP400並みに高騰する相場価格

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Bonhams

高値安定のカウンタックはLP400Sであっても1億円超えが当たり前?

昨2025年末のボナムズ「The Bond Street Sale:Important Collectors’ Motor Cars and Automobilia」オークションに出品されたカウンタックは、1978年から1982年にかけて、237台が生産されたと言われているLP400Sの1台。1981年モデルということで、じつは前/中/後期に分類できるとされるLP400Sの最終期にあたる車両である。

「ビアンコ(ホワイト)」のボディに「ロッソ(赤)」レザーのシート、黒のカーペットで仕立てられたカウンタックLP400Sは、外国籍の名義人(Escursionisti Esteri)がイタリア国内で自家用車を一時的に使用・走行させる際に交付される特別な仮ナンバープレート「EE 94194」をつけていた。当初は1981年11月12日にボローニャで登録されたのち、英国人の顧客に納車。ファーストオーナーは、ロンドン在住のジェラルド・デイヴィッド・パルド氏なる人物だった。

そして1999年6月、今回のオークション出品者でもある現オーナーは、今世紀初頭までロンドンを拠点として活動していた高級車ディーラー「プリチーノ・クラシックス(Pullicino Classics)」社より、5万6000英ポンドで購入。当時の走行距離は727kmで、コンディションについては「未登録・納車時走行距離・新車同然」と説明されていた。

2000年から2019年まで、ランカシャー州ライザムの「フェルディーズ・ガレージ」社にて、定期整備と英国内の車検(MoT)を実施。2005年には「ロンドン・ステンレススチール・エキゾースト・センター」社にて新品マフラーに交換。2018年には、走行距離にして1200kmの時点で「コリン・クラーク・エンジニアリング」社にて、タイヤをすべて新品に換装。さらに2022年には「モダン・クラシックス」社にてスターターモーター交換と追加整備を実施し、この時にも1000ポンドが費やされた。

オークション公式カタログの作成時点における走行距離は、約2700kmとのこと。また付属される書類ファイルには、純正オリジナルの整備/保証ブックレット、オリジナルのドライバーズマニュアル、ラジオ/ステレオ取扱説明書、「V5C」登録履歴証明書、そして各種のランボルギーニ カウンタックを記した当時モノのパンフレットおよびアートワークが含まれる。

ボナムズ社では、今回の出品にあたって

「スーパーカーメーカーの新たな基準を打ち立てた画期的なデザインであるランボルギーニ・カウンタックは、20世紀を代表するもっとも象徴的なスポーツカーのひとつであり、その性能を向上させたLP400Sモデルはなおさら楽しめる1台で」

とオフィシャルカタログ内でアピールするかたわら、45万ポンド~55万ポンド(邦貨換算約9540万円〜1億1660万円)という、ここ数年の国際マーケットにおけるLP400Sの実勢価格を熟慮して決定したと思しきエスティメート(推定落札価格)を設定していた。

そして12月11日、同社がニュー・ボンドストリートに構えた「ボナムズ・ショーケース」で行われた競売では、エスティメート上限に限りなく近い54万6250ポンド、現在のレートで日本円に換算すれば約1億1500万円という目覚ましいハンマープライスとともに、落札されることになったのである。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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