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完璧な整備記録で走行わずか1.2万kmの1987年ポルシェ「911ターボ」が3700万円超!

完璧な整備記録で走行わずか1.2万kmの1987年ポルシェ「911ターボ」が3700万円超!

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2026 Courtesy of RM Sotheby's

3.3Lへの進化とインタークーラーの追加! 
さらに高まる「空冷ターボ」の歴史的価値

911ターボが実現した最高速は250km/h。グラマラスな造形のリアフェンダーと、こちらもビッグサイズのリアウイング等々、まさにレーシングカーを彷彿とさせるアピアランスでも大きな話題を呼んだ911ターボは、デビュー直後からスポーツカー市場で圧倒的な人気を誇った。

その人気を背景に、ポルシェは性能をさらに向上させるため、1978年になるとエンジンの排気量を3.3Lに拡大。インタークーラーも追加装備されたことで、最高出力はさらに300psにまで高められた。リアウイングもこの時にデザインが変更されている。ギヤボックスは依然としてターボでトルクがワイドレンジをカバーするとして4速MTのままだったが、それでも0→100km/h加速は5.0秒を達成。最高速はさらに260km/hに向上した。ちなみに911ターボ(930型)に5速MTが組み合わされるのは、930型の生産最終年となった1989年モデルのみである。

ここで紹介する、RMサザビーズがアリゾナ・オークションに出品した911ターボは1987年式のアメリカ仕様だ。じつはアメリカでは911ターボは1979年から1984年まで排出ガス規制に適合できなかったため販売ができず、それによる希少性もこの時代の911ターボにコレクターの注目が集まるひとつの理由になっている。

出品車は1986年10月に生産が終了し、その後マサチューセッツ州のボストンで最初のカスタマーに販売された記録が残る。ガードレッドのボディカラーやブラックのパーシャルレザー・インテリアはもちろん新車時のままで、さらにオプションだったヒーター付きのフロントシート、電動スライドサンルーフ、LSDが装備されている。アリゾナ州に住む現在のオーナーがこの911ターボを入手したのは2011年のことで、オドメーターが示す走行距離はわずかに8032マイル(約1万2851km)。新車でそれが納車された1987年まで整備記録をさかのぼることができるのも、このモデルの価値をもっとも高めてくれる要素に違いない。

RMサザビーズはこのような付加価値、そしてコンディションを考慮して、15万ドル〜20万ドル(邦貨換算約2340万円〜3120万円)の予想落札価格を設定。結果はそのレンジを遥かに上回る24万0800ドル(邦貨換算約3756万円)での落札となった。クラシック・ポルシェの人気が、確実な高まりを見せていることを感じさせてくれるオークションだった。

※為替レートは1ドル=156円(2026年2月26日時点)で換算

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