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今や初代より希少か!? 前輪駆動となった2代目「ロータス エラン」の魅力と評価

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • ロータス エラン:マニュアルシフトノブやカセットデッキ。1990年代の雰囲気をそのまま残す運転席周りのディテールだ
  • ロータス エラン:当時の面影を残す特徴的なストライプ。ホールド性と快適性を両立したシートは、ライトウェイトスポーツの純粋な楽しさを支える
  • ロータス エラン:リトラクタブルヘッドライトをリトラさせた(開いた)状態。ポップアップした時の、どこか愛らしい表情もM100型の隠れた魅力だ
  • ロータス エラン:のちにマクラーレン F1を手がけるピーター・スティーブンスが担当した、流麗なキャブフォワード造形だ
  • ロータス エラン:M100型エランの内装に刻まれたアイデンティティ。時を経ても色褪せない、ロータス独自の美学がこのエンブレムに凝縮されている
  • ロータス エラン:前輪駆動の悪癖であるトルクステアを消すため、特許を取得した独自のフロントサスペンション機構を持つ
  • ロータス エラン:歴代のオープンモデルと同様に幌の密閉性が徹底的に追求されており、英国車の弱点だった雨漏りも克服した
  • ロータス エラン:全幅1730mmのワイドボディに対し全長は4m以下と極めてコンパクト。この対比が俊敏な走りをもたらす
  • ロータス エラン:ボンネットのなかに収まるのは、いすゞ製の1.6L直列4気筒DOHC。ロータスが独自チューンを施した
  • ロータス エラン:オーナーの後藤大洋さんと愛車。巨額の開発費が投じられたGM傘下時代のM100型を、現在も心から愛している
  • ロータス エラン:特徴的な低いフロントノーズ。1990年代のスポーツカーを象徴するデザインが、今見ても非常に新鮮に映る
  • ロータス エラン:FRP製のボディパネルを採用し車重は約1000kgと軽量。エスプリと同じ丸目4灯式リトラクタブルヘッドライトを採用

新たに立ち上がったネオクラシックイベントで輝きを放つ前輪駆動の二代目ロータス エランって!?

古くからいくつものヒストリックカーイベントが開催され、「クラシックカーの街」として知られているのが新潟県糸魚川市です。そんな糸魚川市で2025年11月、1980年代から2000年代の「ネオクラシック」を中心とした新しいイベント「第1回糸魚川クラシックスポーツカーフェスタ2025」が初開催されました。時代の移り変わりとともに変化する旧車趣味の現在地と、会場でひときわ異彩を放っていた1992年式ロータス「エラン」のオーナーに迫ります。

時代とともに変化する「クラシックカー」の定義とネオクラシック&ヤングタイマーの新たな台頭

我が国でヒストリックカーイベントが急速に盛んになり始めた1980年代。当時「旧車イベント」といえば、1960〜1970年代のクルマがその主役であった。

しかし今や西暦2025年。2000年式のクルマでも、すでに25年も前に製造された計算になる。時代の流れとともに、昨今では「ネオクラシック」などと呼ばれる、1980〜2000年ごろまでに製造されたクルマが参加できるイベントも増えてきた。

そんな旧車趣味界隈の状況にも則したかたちで今回初の開催となったのが、この「第1回糸魚川クラシックスポーツカーフェスタ2025」というわけである。

初代以上に希少なFWDを採用した2代目ロータス エランの心臓はいすゞジェミニの1.6ℓDOHC!

年式の縛りは緩やかではあるが、イベントの名称からもわかるとおり、参加車両は基本的にはスポーツカー限定だ。とはいえ、セダンから派生したハードトップやクーペであっても、主催者が認めたものであれば純粋なスポーツカーでなくとも参加が可能となっている。

そんなバラエティに富んだエントラントのなかで目に止まったのは、1台のロータス エランだ。エランといっても、1962年にデビューした有名な初代(タイプ26)ではない。いまや初代以上に目にする機会が少ないのではと思われる、1990年にデビューした2代目エラン。「M100」と呼ばれるFWD(前輪駆動)のほうである。

さらに特筆すべきは、その心臓部だ。当時のGM傘下という時代背景もあり、いすゞ製の1.6L直列4気筒DOHCエンジン(ジェミニなどに搭載された4XE1型)をロータスが独自にチューニングして搭載するという、旧車ファンの知的好奇心をくすぐる数奇なバックボーンを持っている。

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