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壊れるリスクより「最高のハイドロ乗り心地」。シトロエンBXと順調に走り続ける仏車ライフ

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • シトロエン BX GTi:オーナーのじゅぽんさんと愛車のBX GTi。シェブロンエンブレムとGTiグレード標準のフロントフォグランプが印象的なフロントフェイスだ
  • シトロエン BX GTi:装着されているのは14インチのエンケイ製アルミホイール。純正のホイールキャップデザインに似たものをオーナーがセレクトした
  • シトロエン BX GTi:全長4235mmのコンパクトなボディながら、ホイールベース2655mmのロングホイールベースにより余裕ある室内空間を実現している
  • シトロエン BX GTi:GTiグレードに標準装備されるリアスポイラーが特徴的。BX世代が持つリアハーフスカートもガンディーニデザインの象徴的な造形要素だ
  • シトロエン BX GTi:リアに配された「BX GTi」のエンブレム。スポーツグレードであることを静かに主張するデザインが渋い
  • シトロエン BX GTi:エンジンルームに収まる1.9リッター直列4気筒SOHCエンジン。左右に配されたハイドロニューマチック用のスフィア(圧力球)も確認できる
  • シトロエン BX GTi:ブルーのファブリックシートが目を引くコックピット。オーナーはGTi純正シートよりも乗り心地が良いとされるコンフォートモデル用シートに換装している
  • シトロエン BX GTi:ボンネット上のダブルシェブロンエンブレムと左右の角型ヘッドライトが整然と並ぶフロントフェイス。バンパー下部にはGTiグレード標準のフォグランプとリップスポイラーが備わる

壊れると噂のハイドロを選んで8年、シトロエン「BX 1.9GTi」はこれまで「我慢なし」の最高の相棒だった!? 

東京・芝公園で開催された「くるままていらいふ カーオーナーミーティング in 芝公園」には、国産車から欧州の輸入車まで、さまざまなクルマが集まりました。会場でひときわ目を引いたのが、真っ白なボディのシトロエン「BX 1.9GTi」です。オーナーの“じゅぽん”さんに話を伺うと、「ハイドロは壊れる」という周囲の声をよそに、8年間まったく我慢なしの快適なカーライフを満喫しているとのことでした。

世間で言われるほど壊れないのは「当たり個体」だから!? 

会場には国産車はもちろん、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリアとさまざまな国の輸入車が並んだ。そんな中からフランス車を発見。ホワイトボディのコンパクトな車体は、フロントのダブルシェブロンエンブレムからも分かる通り、シトロエンのBXだ。早速、オーナーのじゅぽんさんに話を伺ってみた。

「このクルマは1993年式のシトロエンBX 1.9GTiで、今から8年ほど前に入手しました。以前はプジョー106に乗っていたんですが、せっかくフランス車に乗るならハイドロニューマチックに乗ってみたくて、このクルマを選びました。実は購入前に周囲から『ハイドロは壊れるよ』ってかなり脅されていたんですが(笑)、言われているほど壊れませんね。当たり個体なのかも知れませんが……」

アヴァンギャルドなデザインと実用性を両立したシトロエンの傑作

シトロエンBXは、コンパクトなGSの後継モデルとして1982年に登場した。コンパクトとはいえ、一連のシトロエンが持つ「らしさ」をしっかりと兼ね備えたデザインが特徴だ。もちろん伝統のハイドロニューマチックサスペンション(窒素ガスとオイルの圧力で車体を支える独自の油圧式サスペンション)も装備されており、「魔法の絨毯のような」と形容された乗り心地の良さも健在だ。

ベルトーネ社のガンディーニによるデザインのボディは全長4230mmとコンパクトながら、ホイールベースは2655mmと長く、居住性もよくシートの足元も広い。また見た目以上にラゲッジスペースが広く、コンパクトカーとしての実用性も非常に高い。フランスではヨーロッパ全体でフォルクスワーゲン・ゴルフIIと並ぶほどの大ヒットとなったほか、バブル時代の日本にも大量に正規輸入された。

シートをコンフォート用に換装し「最高の乗り心地」に!

“じゅぽん”さんが所有しているのはスポーツグレードのGTiで、1.9リッターの直列4気筒エンジンを搭載する。ちなみにシートはGTi用よりも乗り心地が良いと評判のコンフォートモデル用シートに交換しているという。またホイールは、純正のホイールキャップにデザインが似ているという14インチのエンケイをチョイスするなど、細かな部分にもこだわりが見受けられる。

「このクルマはラゲッジに荷物もメチャメチャ入るし、街中でも高速でも乗り心地は本当に最高です。普段から乗っていて我慢していることがないし、むしろこのクルマがダメになった場合の代替が効かないのが悩みですね。フランスでもたくさん走っているので、部品もぜんぜん困らないし、まだまだ長く乗れそうです。BXは本当にいいクルマですよ!」

トラブルのリスクを上回る魅力があるからこそ、人はわざわざ難しいクルマを選ぶ。それは理屈ではなく、カーライフの本質そのものではないだろうか。

「くるままていらいふ カーオーナーミーティング in 芝公園」のレポートはコチラ

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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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