新型エンジンの激速BRZと熟成GT-Rが見せたGT300クラスの意地の張り合い
GT300で注目すべきポイントは2つある。公式予選で圧倒的な速さを見せた#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)と、決勝で強さを発揮した#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(J.P.デ オリベイラ/木村偉織)だ。
前者は、昨年までの2リッター水平対向4気筒から、3リッターのフラット6へエンジンを換装した。限界を超えたパフォーマンスを生み出すゆえにたびたびトラブルにも見舞われてきたが、排気量が1.5倍になったことで余裕が生まれ、結果的にトラブルフリーになるのではとの見方が強かった。
まずは公式予選前のフリー走行から全セッションでトップタイムをマーク。しかも公式予選のQ2では山内が、自ら持つ富士のコースレコードを更新するスーパーラップを叩き出し、自身17回目のポールポジションを奪った。
しかし決勝では不運に見舞われる。スタート前のウォームアップで左フロントタイヤのバーストに見舞われ、予選での勢いに陰りが差し始めた。スタート直後は1周につき1秒のタイム差で後続を引き離しにかかったが、10周を過ぎた辺りからペースが鈍り、25周目には再び左フロントタイヤがバーストしてしまう。これで大きくポジションを落とすと、レース終盤には駆動系のトラブルからコースサイドにストップし、そのままレースを諦めることになった。速さな魅せたものの、まだまだ信頼性というところでは課題が残っているようだ。
一方の後者は今シーズン、チームの基本パッケージは不変のまま、オリベイラのパートナーに元ホンダ育成ドライバーだった木村偉織を抜擢。ルーキーではあるが昨年の最終戦でGT300初優勝を飾っており、勢いのある存在としてライバルからも注目されていた存在だ。
実際、公式予選のQ1を走った木村はB組で2位につけてエースのオリベイラに繋ぎ、あっさりと役割を果たしてみせた。これを受けたオリベイラも3列目、5番手グリッドを得ることになった。
決勝ではオリベイラが最初と3回目のスティントを担当する。2番手でマシンを受け取った木村は、全車が最初のルーティンピットを終えた段階でトップに立っていた。その後も安定したペースで周回し、残り45分となったところでピットに向かい、1位ポジションのままオリベイラに交代した。
最終スティントを担当したオリベイラは、ベテランらしく安定したペースでリードを拡げていく。結果的には2位以下を全車周回遅れにする圧勝劇で今季初優勝を飾った。木村は昨年の最終戦以来となる自身2勝目を挙げ、勢いが継続していることをアピールした。
2位は#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)で今季初表彰台。3位は#31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫/C.ブルツ)で2戦連続表彰台を獲得し、ランキングもトップから3ポイント差の2位に進出した。
スーパーGTはまさに群雄割拠の混沌とした戦いのまま、次戦はまたしてもこの富士での灼熱の350kmレースとなって戻ってくることになるから、シリーズの盛り上がりを含めてそれまでの各陣営のマシン熟成や改善、モチベーションの奮起に大いに期待したいところだ。
























































