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廃車寸前の状態から総額190万円で完全復活! 素人が独学で成し遂げたホンダ「インテグラ タイプR」のレストア

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TEXT: AMW 小檜山耕平(KOHIYAMA Kohei)  PHOTO: 小檜山耕平(KOHIYAMA Kohei)

  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):とよちゃんさんとインテグラタイプR。彼のレストアライフはまだまだ続く
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):B18C型DOHC VTECエンジン。とよちゃんさんがひとりで全工程のフルオーバーホールを行い、フルノーマルで仕上げた
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):インテリアはオリジナルの状態を維持している
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):C WEST製フロントエアロとカーボン調ラッピングのボンネットを組み合わせたフロントフェイス
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):アップガレージで4本2万円で調達した純正15インチホイール。ボディ同色に自家塗装し、タイヤは96スペックの標準サイズである195/55R15を装着
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):純正と同形状のレカロ製シートを前席左右に装着
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):シートに刻まれた「30 Jahre Recaro in Japan」の刺繍。レカロの30周年記念モデルであることがわかる
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):ヤフオクで格安で手に入れたというダッシュボードは割れもなく良い状態を保っている
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):ヘッドカバーからエキマニまで綺麗に仕上げられたエンジンルーム。シルバーのプラグカバーは96スペックならではの仕様だ
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):丁寧に塗装されたボディ内部。とよちゃんさんのこだわりが伝わる
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):C WEST製エアロパーツは取り付けのチリが合いやすく無加工でのポン付けが可能だという
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):C WEST製リアエアロを装着したリアビュー。バンパー左端には「C-WEST」のロゴが確認できる
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):プロから技術を習得したうえで自分でラッピングしたというカーボン調のボンネット。違和感なく施工されている
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):C WEST製のフルエアロとカーボン調のボンネットで仕上げられたエクステリア。どこか当時感のあるカスタムだ
  • ホンダ インテグラ タイプR(DC2):塗装ムラのないボディと美しくエンジンルーム。レストアされた車両ならではの輝きをもつ

独学で整備を学んだYouTuberが、オーバーホールから全塗装までやり遂げたホンダ「インテグラ タイプR(DC2)」レストアの全貌

2026年5月16日・17日に愛知県のAICHI SKY EXPOで開催された「オートメッセ in 愛知 2026」のエーゼット(AZ)ブースに、純白に輝く1台のインテグラが展示されていました。整備士資格を持たない独学のYouTuber「とよちゃんガレージ(@toyochan)」が、9カ月・総額約190万円をかけてレストアしたホンダ「インテグラ タイプR(DC2)」96スペックです。VTECエンジンのオーバーホールから全自家塗装まですべて一人でやり遂げた渾身のレストアストーリーをお届けします。

「好きだから、やってきた」独学で整備を追求するYouTuber「とよちゃんガレージ」

YouTubeチャンネル「とよちゃんガレージ(@toyochan)」を運営するオーナーのとよちゃんさんは、整備士資格を持たず、独学でクルマを直し続けてきた人物だ。壊れたクルマを修理に出す費用が用意できず、自分でやり始めたのがすべての出発点だという。「好きなクルマだから、好きだからやってきた」というシンプルな動機で積み重ねてきた技術は、現在では一人で本格的なレストアを手がけるレベルに達している。

独学整備の足がかりとなったのは、自転車にエンジンを付けたようなペダル付きの原付のホンダ「ロードパル」だった。不動車で入手したこのバイクを皮切りに、125cc、250cc、400ccと排気量をステップアップし、最終的にはホンダ「CB750」のエンジンオーバーホールと車体の組み直しまでこなした。20歳で免許を取得した際には1997年式ローバーミニを手に入れ、足まわりや消耗品の交換にも取り組んだ。雑誌やサービスマニュアル、インターネットを活用しながら一人でコツコツと技術を磨き続け、今回のDC2はクルマとバイクを合わせた通算7台目の自家修復車となる。

ヤフオクで買った車体は「修復不可能」だった!? 前途多難のレストア

レストアベースとなったインテグラ タイプR(DC2)は1996年式、通称96スペックの前期型だ。後期の98スペックとはホイールのインチ・穴数が異なり、前期は15インチ4穴仕様、後期は16インチ5穴仕様となっている。搭載エンジンはB18C型VTEC(1.8リッター直列4気筒DOHC VTEC)で、仕上げはフルノーマルだ。ボディカラーはチャンピオンシップホワイトの純正色で全塗装している。

入手の経緯は少し変わっている。最初にヤフオクで70万円の車体を落札したが、ボディの腐食が深刻で修復不能と判断。改めてヤフオクで書類付きのボディシェル(いわゆる「箱」)を20万円で別途購入し、元の車体のエンジンや内装を良好なボディに丸ごと乗せ替えるという方法を採った。シートはDC2 タイプR純正と同形状のレカロ製、ダッシュボードはヤフオクで見つけて格安で手に入れた程度の良い中古品だ。純正ホイールはアップガレージで4本2万円で調達し、ボディ同色で自家塗装した。外装にはC WEST製フルエアロを装着。同ブランドは取り付けのチリが合いやすく無加工でのポン付け(無加工での装着)が可能だという。ボンネットには、プロからラッピング技術を習得したうえで自ら施工したカーボン調ラッピングを仕上げた。

VTECエンジンのオーバーホールから自家塗装まで、こだわり抜いた9カ月間

作業工程でもっとも苦労したのが、エンジンのフルオーバーホールだ。DC2のB18C型VTECエンジンは職人が1基ずつ組み上げると言われる精密なユニット。測定器の扱いに慣れないなか、各パーツのクリアランスをひとつひとつ確認しながら丁寧に組み上げていった。

部品調達にも苦戦した。外装モールや補器類のOリング・シール類など廃番・品薄となった部品が多く、ヤフオクや純正パーツリストから部品番号を拾って代替品を探す作業が続いた。ベアリングやオイルシールは品番さえわかれば専門メーカーから取り寄せられるため、各所の寸法を調べながら粘り強く対応した。

塗装は開放的なガレージで行う完全な自家塗装で、全塗装だけで約1カ月を要した。塗装後はペーパーを何工程も重ねてポリッシングまで行い、蛍光灯の反射がシャキッとした仕上がりを実現。「素人の強みは時間がいくらでもあること。プロは納期があるぶん、そこで差をつけた」。磨き工程だけでも約1週間を費やした。ちなみに、製作期間は2025年6月から2026年3月までの9カ月で、車体代90万円(車体70万円・箱20万円)に部品・材料費を加えた総額は約190万円弱となっている。

次のレストアターゲットは「ハコスカ」

YouTubeチャンネルでは毎週動画を投稿中で、現在のメインコンテンツは日産スカイライン「ハコスカ」後期4ドアのレストアだ。ドンガラ(ボディの骨格のみとなった状態)の状態から錆落としや腐食部の鉄板補修を進めており、「全然終わりが見えない」という状況ながら着実に手を動かし続けている。動画はとよちゃんガレージのYoutubeチャンネルで随時公開予定とのことだ。

【Youtube とよちゃんガレージ】
https://www.youtube.com/channel/UCq3CH_swdnHqpZVTGYxtUKA

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