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図面も製造元もない絶望から復活!伝説のホイールであるモデナが2ピースフル鍛造で登場

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TEXT: AMW編集部  PHOTO: 阿部商会

平成元年生まれの伝説のホイール「アウトストラーダ モデナ」が、2ピースフル鍛造でよみがえる! 

図面なし、製造元はすでに無い。それでも往年の名作ホイールがふたたび現代の路上に帰ってくる。阿部商会が展開するブランド「AUTO STRADA(アウトストラーダ)」を代表する「MODENA(モデナ)」が、2026年7月に2ピースフル鍛造ホイールとして復刻する。当時を知る世代の胸を熱くし、知らない世代の目には新鮮に映る。この5本スポークの物語を追った。

1989年のチューニングシーンを象徴した5本スポークが帰ってくる

モデナは平成元年(1989年)に誕生したホイールである。シンプルでありながら圧倒的な存在感を放つ5本のスポークデザインと、深く落とし込まれたディープリムを特徴とする。当時のスーパースポーツや国産チューニングカーシーンを象徴するスタイルとして、多くのファンを魅了してきた。

誕生の時代背景も濃い。当時、日本は自動車の歴史において奇跡のような時期を迎えていた。日産 R32型「スカイラインGT-R」、日産 Z32型「フェアレディZ」、トヨタ 70型「スープラ」、日産 S13型「シルビア」など、いまも世界で愛される名車が続々と登場し、第二次チューニングカーブームが巻き起こっていた。車体とホイールの面を極限まで合わせる「ツライチ」セッティングが定番化し、大径化の最先端だった17インチの高級ホイールを誰もが追い求めた。ちなみに、その熱狂のただ中で存在感を放っていたのがモデナだった。

図面も製造元もない「絶望」からの復元劇

復刻プロジェクトは、近年のネオクラシックブームを背景にはじまった。ところが、目の前には大きな壁が立ちはだかった。当時ホイールを手掛けた製造会社はすでに無く、設計図面すら一切残っていなかったのである。とくに難関だったのが、複雑なロゴを刻むセンターキャップと、繊細なロックピンの仕様だった。

多くの工場から再現は不可能と断られるなか、たどり着いたのが東京・墨田区の岩井金属金型製作所だった。紙やアルミを精密に成形する高度なプレス技術と、数々のロゴ製品を手掛けてきたノウハウが、不可能を可能にした。わずかに残された現物だけを頼りに最新技術で3Dデータを起こし、金属のエッジを鮮明に出す繊細な金型を職人の手で製作。プレス加工から塗装後の仕上げにいたるまで、当時のディテールをミリ単位で忠実に再現することに成功した。

オリジナルは2ピース/3ピース、復刻版は2ピースフル鍛造で登場

オリジナルのモデナは2ピース・3ピースのアルミホイールとして展開された。今回の復刻版は、その普遍的なデザインを再現しつつ、2ピースフル鍛造ホイールとして生まれ変わる。流行に左右されないデザインはそのままに、現代の基準で質感と強度を高めた一本に仕上がっている。

2026年1月の東京オートサロンでは、復刻したセンターキャップを装着した日産 フェアレディZがお披露目され、会場の愛好家から驚きと称賛の声が上がった。単なるレプリカではなく、当時の美学と「看板」を完全によみがえらせた本物の復刻である。発売は2026年7月を予定する。

スープラからロードスターまで、車種専用設計の全8ラインアップ

ラインアップは人気車種に合わせた専用設計で展開される。トヨタ70型 スープラ用はフロント17×8.0J(5穴/P.C.D.114.3/インセット39/16万9400円)、リア17×9.0J(インセット39/17万3800円)。ホンダ NA型「NSX」用、マツダ FD型・FC型「RX-7」用、日産 Z32型「フェアレディZ」用、日産 R32型「GT-R」用、FT型「86」用、そしてマツダ ND型「ロードスター」用までそろう。価格はいずれも税込で、16万5000円から17万6000円の範囲に収まる。専用設計ゆえに、装着時のツライチ感とフィッティングの美しさが期待できる仕上がりだ。

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