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28歳若者はトヨタMA70型「スープラ」を所有⋯理想を追い求め見つけ出した1台

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • トヨタ MA70型 スープラ:フロントスポイラーは関西のFRPメーカーが販売していたナローボディ用のリップスポイラーを装着
  • トヨタ MA70型 スープラ:グレードはGTターボリミテッド
  • トヨタ MA70型 スープラ:「この愛車こそが自分にとっての理想の1台」と、オーナーの半田航太郎さんは話す
  • トヨタ MA70型 スープラ:ハッチゲートルーバーは、同じスープラに乗る友人から特別に譲ってもらい装着
  • トヨタ MA70型 スープラ:ナローボディ用のリップスポイラーを装着
  • トヨタ MA70型 スープラ:モデナを履かせたスポーツカーは、当時とくに特別モデルとして熱い眼差しで見られた
  • トヨタ MA70型 スープラ:サイドミラーはトラスト製エアロミラーに交換
  • トヨタ MA70型 スープラ:マフラーはHKS
  • トヨタ MA70型 スープラ:搭載エンジンは3L
  • トヨタ MA70型 スープラ:購入時から内装の状態は良好だったという。エアロトップもこだわりのひとつ
  • トヨタ MA70型 スープラ:革張りシートが上級グレードモデルの証
  • トヨタ MA70型 スープラ:購入時から内装の状態は良好だったという
  • トヨタ MA70型 スープラ:希少な阿部商会時代のアウトストラーダ・モデナの16インチを履かせている
  • トヨタ MA70型 スープラとオーナーの半田航太郎さん

28歳オーナーが惚れ込んだ1台とは

中学生のころに雑誌で見たトヨタA70型「スープラ」にひと目惚れしたという半田航太郎さん。28歳となった現在、彼が所有するのは、白のワイドボディにエアロトップ、3Lエンジンを搭載したMA70型「スープラ」の上級グレードモデルです。理想の1台に出会うまでには長い年月とこだわりの条件がありました。そんな愛車への想いを、半田さんに伺いました。

中学生のころにA70型スープラにひと目惚れ

トヨタ2代目「セリカ」の上級モデルとして追加設定された6気筒エンジンを搭載したのが初代「セリカXX(A40/A50型)」。A70系「スープラ」はその後継モデルである。1986年に登場した2代目「ソアラ」と主要コンポーネントを共用するスポーツモデルとして登場したのが初代スープラ(日本仕様)である。この車名は、セリカXX時代に輸出モデルで使われていたネーミングがそのまま使われたというのも有名な話である。

ロングノーズの2ドア4座クーペは、美しいフォルムを作り出すリアハッチゲートを備え、優雅なセミオープンモデルとしても楽しめる“エアロトップ”と呼ぶタルガモデルの設定でも注目を集めた。また、搭載エンジンのラインアップ(前期型)では、7M-GTEUの3L 直列6気筒ターボエンジンを筆頭に、1G-GTEUの2L 6気筒ツインターボエンジン、そして2L NA6気筒の1G-GTを展開(マイチェンで2.5L 6気筒ツインターボの1JZ-GTEを追加)。このうちもっとも売れたのは2L 6気筒ツインターボエンジンで、その理由は、3ナンバー(3Lエンジン)車に課せられる高額な自動車税制が影響し、2L車に人気が集中したからだ。

今回紹介する70系スープラのオーナーである半田航太郎さんは、28歳の若者だ。このクルマは大学卒業後、就職するタイミングの21歳のときに購入。それまでの車歴は、18歳で免許取得後にホンダ「インテグラタイプR」を買い、ジムカーナ遊びを楽しみ、その後、EK4型「シビック」に乗り換えて走りを満喫。その流れで、3台目の愛車となる70系スープラを購入したと話す。

そもそも愛車遍歴からホンダ党とも思える半田さんが、70系スープラを購入しようと思ったきっかけは、中学生時代に読んだある雑誌にある。そこで紹介されていたA70型スープラのカッコ良さにひと目惚れ。将来、免許を取得したら絶対に乗ろうと決意したそうだ。

理想のスープラ探しの長い道のり

免許取得後にはA70型スープラを乗ろうと探しまくったが、年式も古いため良い車体が見つからなかった。さらに求める愛車の条件がマニアックで、70系スープラの前期型であり、搭載エンジンは3L、さらにメーターはデジタルで、ルーフはエアロトップ、そしてボディは白のワイドボディ⋯⋯などが絶対条件。そのため、見つかるまでは本当に苦労したらしい。だが、妥協せずに探し続ければ偶然の巡り合わせがあるもので、今の愛車こそが自分にとっての理想の1台なんだと笑顔で語ってくれた。

半田さんの愛車はMA70型で、グレードはGTターボリミテッドである。革張りシートの上級グレードモデルで、内装やエンジンともに良好で、購入時はフルノーマルの状態だった。しかし、一度走りを経験した性(さが)なのか、ちょっとイジりたくなる衝動が抑えられず、フロントスポイラーには関西のFRPメーカーが販売していたナローボディ用のリップスポイラーを装着。サイドミラーをトラスト製エアロミラーに交換し、どうしても付けたかったハッチゲートルーバーを同じスープラに乗る友人から特別に譲ってもらい装着。さらにホイールは、希少な阿部商会時代のアウトストラーダ・モデナの16インチを履かせている。

少し話がそれるが、この時代の70系スープラ用ホイールといえば、パナスポーツやワーク・エクイップ、さらにマニアックなところでは日産R32型「スカイラインGT-R」などの16インチホイールを履かせたクルマがストリートを駆け抜けていた。そのなかでモデナを履かせていたクルマは別格の存在だったことを思い出す。その理由は、とにかく高価なホイールだったからだ。確かあのBBS-RSよりも当時は高かった。クルマとパーツにステイタスを求めた時代では、モデナを履かせたスポーツカーはとくに特別モデルとして熱い眼差しで見られたものだ。

現在の愛車に関する半田さんの悩みは、前期型スープラ用のパーツがほとんど出回っていないこと。そのため、トラブルが発生した際に修理するのが大変だという。とくに外装部品はほぼ無く、バンパーなども手に入らないので今後は事故だけは起こさないように、大切に乗り続けるということだった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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