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ユーノス「ロードスター」にGT-R風ウイング! ガレージベリーの個性派デモカーはガンガン踏んでも乱れない優等生だった

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TEXT: AMW  PHOTO: ヤングバージョン

ガレージベリーのユーノス「ロードスター」は、GT-R風ウイングと大量のエアロで個性を主張しつつ、踏み込んでも安定する乗り味を実現したデモカーだ

ありがちなフォルムになりがちなマツダ NA型「ロードスター」を、ガレージベリーは個性たっぷりのオープンに変身させた。GT-R風のウイングに、ラジエターへ大量の走行風を導くフロントバンパースポイラー。見た目だけのドレスアップではない。ガンガン踏み込んでもニュートラルステアを保つ、走りを意識したデモカーに仕立て上げた。その中身を当時のメニューから振り返る。

(初出:ヤングバージョン1995年5月号)

オリジナルコンピュータとセンター出しデュアルマフラーで走りを意識したエンジンに仕立てた

このデモカーの軸になるのは、オリジナルコンピュータだ。吸気系はMAX製エアフィルターとファンネルで武装する。排気系には、オリジナルのセンター出しデュアルマフラーと5ZIGENのEXマニを組み、効率アップを図った。さらにARCのタワーバーはカーボンで補強され、一段と剛性が高まるよう変更されている。エンジンそのものに大きく手を入れるのではなく、補機(エンジンの働きを助ける周辺部品)と吸排気を整え、走りを意識した仕様に仕上げた1台である。

ガンガン踏み込んでもニュートラルステア! タイトコーナーで安心して攻められる足を備えた

このロードスターの美点は、踏んでも乱れない安定感にある。ノーマルのユーノス ロードスターは、ターンインこそ素直なものの、アクセルオンでプッシングアンダー(前輪が滑り、曲がりたい方向へ曲がれず外側へ膨らむ現象)や立ち上がりのテールスライドが起きやすい性格だ。当時、このデモカーはそうした症状をほとんど解消していた。タイトコーナーでもフロントが狙った方向へ素直に向く。ガンガン踏み込んでも、アンダーがほとんど出ない。グリップ派にもドリフト派にも応える、ニュートラルなセッティングに仕上がっていた。エンジンは5000rpm前後のトルク感がノーマルとの差を物語り、中速以上のコーナーをドンピシャのスピードで駆け抜けられる。

カーボン内装とロールバーでコクピットまで作り込んだ”スパルタン”な空間に仕上げた

内装の見せ場は、スパルタンな雰囲気を演出するカーボンパーツにある。カーボン製メーターパネルを起点に、こだわりはダッシュボード、ドア内張りにまでおよぶ。ロールバーは8点式が選べ、素材はアルミとステンレスから同価格で選べる。手を出しやすいアルミ製の2点式も用意される。エクステリアは、ラジエターへ大量の走行風を導くフロントバンパースポイラーが主役だ。ブレーキダクトを備える。フロントリップを足せば整流効果が高まる。リアまわりでは、軽量化に寄与するダックテール一体式トランクに、GT-R風のアルファーウイング。サイドステップまで加えれば、ありがちなロードスター像から大きく踏み出した個性派の1台に仕上がる。

【AMWノミカタ】

今回紹介したガレージベリーのロードスターは、AMWを運営する交通タイムス社がかつて発行していたチューニング誌『ヤングバージョン』1995年5月号に掲載されたデモカーだ。当時のNA型ロードスターは安価で軽量なFRとして人気を集め、カスタムベースとしても定番だった。多くが似たような方向にまとまるなか、ガレージベリーはGT-R風ウイングや大量のエアロで個性を押し出した。近年では、NA型ロードスターの中古相場は高騰が著しい。きれいなノーマル車ほど価値が上がり、ベース車として大胆に手を入れにくくなった。だからこそ、ここまでド派手にカスタムされた個体を見られること自体が、いまや貴重だといえる。

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