初見で感じたCLSのデザインへの違和感が、カスタムへのモチベーションに繋がった
新世代のメルセデス・ベンツが描くボディデザインに違和感を感じ、カスタムに対し興味を示さなかったオーナーが、その違和感をモチベーションに足回りのセッティングを行いスタイリッシュなCLSを作り上げた。そのカスタムセンスをお伝えしよう。
最適な車高を算出しそれに合わせてホイールサイズをミリ単位でセッティング
セダン好きの“Shin”さんにとって、メルセデス・ベンツのセダンといえば、堂々としたオーソドックスな「W140」あたりのデザインが好みのシルエットだった。それ以降の新世代的なデザインには当初あまり興味が湧かなかったようだが、そこが逆に“Shin”さんのカスタム欲をそそる要因となり、「自分なりの納得がいくスタイルに仕上げたい」という想いから、あえてCLS を選択した。ウエストラインより上の美しいラインは気に入っているものの、自身が下半身(足まわりやボトムライン)に求める「どっしりとした落ち着きのあるフォルム」へ昇華させるため、自らスタイルを作り上げようとカスタムに着手。まずは純正エアサスの車高を決め、そこからホイールのチョイスへと移行。マッチングの限界ギリギリのラインを自身で数値化し、インセットやホイールのリムの深さ、ディスク部のコンケーブ(逆反り)角度を細かく選べるという点で「BCフォージド」を選択。自ら算出したホイールの数値をショップ経由でメーカーへオーダーするという、プロショップ顔負けの探究心を発揮したクルマだ。
その後、社外の本格的なエアサスを組もうと考えたが、当時は実績がないことを理由に、ショップがなかなか作業を引き受けてくれなかったとのこと。しかし、半年近くかけてショップを説き伏せ、最低限の取り付けを行ってもらうことに成功。そこから先、車載機器を綺麗にインストールし直す作業は、自身のこだわりからDIYで敢行。外観に関してはシルエットを重視し、フルエアロをドライカーボン素材の「フューチャーデザイン(Future Design)」製で統一。かねてから気になっていた下半身部分のボディラインを見事に引き締め、理想の形を完成させている。
このクルマのカスタムデータはオーナーのセンスの賜物だ
カスタムのポイントだが、フロントグリルは純正のAMGパナメリカーナグリルから、ブラックアウトされたフューチャーデザイン製へと変更。リップスポイラーも、以前のバンパー一体型のデザインから、センター部に開口部が設けられた同メーカーのデザインへと変更し、よりスポーティな表情を演出。リアのアンダーディフューザーに組み込まれているマフラーカッターも、フューチャーデザイン製を採用する。ホイールは「BCフォージド LME93」を装着し(フロント=20×9.5J インセット5 リア=20×11J インセット22)、タイヤは「NITTO NT555 G2」フロント=235/35R20 リア=275/30R20を組み合わせる。フロントに比べてリアのタイヤ幅を太くするにあたり、リアのホイール幅はリムの深さではなく、ディッシュ部のコンケーブ角度を変えることでクリアランスを調整。四輪駆動の「4MATIC」車両であるため、前後のタイヤ外周サイズをきっちりと合わせる計算が行われている。
当初、購入したショップで取り付けられたエアサスは、エアタンクとコンプレッサーがトランクに無造作に置かれているだけ(転がっているだけ)の状態だった。それを“Shin”さん自身がパイピングを組むことによって、美しくデザインし組み付け直し。さらにトランク内の全体のビジュアルも整えた。こうして無造作だった機材は整えられ、CLSは細部にまで哲学が宿る一台となった。








































