初めての愛車「ランドクルーザー250」を育てる美容師オーナーのカスタム哲学
独立を果たした自分へのご褒美として選んだ、人生初の愛車はトヨタ「ランドクルーザー250」。両親がかつて憧れていたトヨタ「FJクルーザー」の存在も背中を押し、親に成長した姿を見せたいという思いから手に入れた一台だった。クルマもカスタムも初めてだった “MYS”さんだが、憧れの250を参考にしながら、自分らしいアレンジを加えてわずか1年足らずで現在の迫力あるスタイルへ進化。5インチアップに37インチタイヤを組み合わせた本格派のルックスには、誰かの真似ではなく、自分だけの愛車を育てる楽しさが詰まっている。
憧れを追いかけながら、自分だけの一台へ
「自分は、ご褒美があると頑張れるタイプなんです」
そう笑う“MYS”さんにとって、これまで仕事を頑張った先にあったご褒美は、靴や洋服、そして時計だった。しかし、ある時ふと思い出したことがあった。それは、両親が昔「FJクルーザーが欲しい」と話していたこと。
「大きなヨンクを買ったら親も喜んでくれるかな。自分もここまでできるようになったよって見せられるかなと思ったんです」
独立を果たし、ひとつの節目を迎えた自分へのご褒美として選んだのが、トヨタ「ランドクルーザー250」だった。
「親に見せた時、本当に喜んでくれたのがうれしかったですね」
高校卒業後、美容師の道へ進むことを決め、努力を重ねてきた男が初めて手にした、自分だけの愛車。それがこの250である。

初めてのクルマ、初めてのカスタム。知らなかった世界へ飛び込む楽しさ
実は“MYS”さん、それまでクルマに強い興味を持っていたわけではなかった。クルマが必要だとも感じておらず、愛車を所有すること自体が今回初めて。当然ながら、本格的なカスタムも初体験だった。しかし、納車されると状況は一変する。
SNSなどで海外のカスタム車両をチェックしながら、自分の理想を探し、少しずつ知識を吸収。そしてわずか1年も経たないうちに、現在の迫力あるスタイルへと進化させた。
その大きなきっかけとなったのが、憧れの存在である「クロスメンバー」中野慎吾代表だった。
「何も知らない自分にいろいろ教えてくれるんです。頼りがいがありますし、中野さんのクルマを見てカッコ良いと思ったのがカスタムを始めたきっかけのひとつですね」
35インチタイヤのスタイルもその影響を受けたもの。憧れる存在がいることで、未知だったカスタムの世界へ一気に入り込んでいった。
ただ真似るだけではない。憧れを自分流へ落とし込む250
カスタムの進化速度は驚くほど早い。ホイールはすでに4セット目を経験し、オーバーフェンダー装着やディーゼルモデルへの乗り換えなど、今後やりたいこともまだまだ尽きないという。
現在の仕様は、ファンデュースの足まわりで3インチアップ、プロスタッフのスペーサーで1インチ、さらにボディリフトで1インチを追加。合計5インチアップという圧倒的なスタイルを実現している。ボディカラーは昔から好きだったというブラックを選択。大柄なボディをさらに引き締め、迫力ある存在感を放っている。しかし、目標としているのは誰かの完全なコピーではない。
「中野さんの250は本当に好きで憧れています。でも、まったく同じにしたいとは思わないですね」
「認められたいから真似るだけじゃなくて、天邪鬼かもしれませんが、自分だけのオリジナリティを出したいんです」
憧れを入口にしながら、最後は自分自身が納得できる一台へ。それが“MYS”さんのカスタムに対する考え方だ。

無骨なパーツで武装した本格派オフロードスタイル
フロントマスクで強烈な存在感を放つのは、ヘイマーのアイアンバンパー。購入当初は装着している250がほとんどいないほど早い段階で導入したパーツで、無骨なデザインがランクルらしいタフさを強調。さらに純正グリルはラプターライナー塗装を施した。
フォグランプ周辺のボルトはダミーながら、細部まで本格的な雰囲気を演出。取り付けも自身で行ったという。足元には憧れの中野さんが装着していたメソッドをセレクト。ただし、同じ仕様ではなく、あえてモデル違いとなる「METHOD(メソッド) 315」(17×8.5 インセット0)を選択した。組み合わせるタイヤはヨコハマ「ジオランダーX-MT」の37インチ。さらに4×4エンジニアリング製フェンダーによって、ワイドで迫力あるスタイルを完成させている。
リアにはネクサスジャパンのウインドウラック、アルティメイトのルーフラック、RIXボックスを装着。ルーフ上のボックスには牽引ロープや工具、洗車用品などを収納している。スタックラダーは中野さんの仕様を参考にしながらも、「2枚ではなく4枚」という自分流のアレンジを加えた。
街でも遊びでも楽しめる進化を続ける相棒
インテリアにも抜かりはない。ZEALのシートカバーによって室内の印象は大きく変化。最近では子どもが誕生したこともあり、リアシートにはチャイルドシートも装着されている。通勤は基本的に電車だが、気分次第では250で向かうこともある。
「ずっと忙しいですけど、それでいいんです」
そう語るように、美容師として充実した日々を送りながら、この250との時間も楽しんでいる。購入当初は、うれしさのあまりひとりで川辺などのオフロードへ走りに行ったこともあるという。本格的なオフロードコースはまだ未体験だが、「しっかり走れるクルマであること」も大切なポイントだ。なお、撮影時からさらに進化を続け、現在ではシュノーケルやGMG製のボンネット、パイプフェンダー等もなども追加され、さらなる迫力を手に入れている。
憧れのクルマはある。でも、自分の愛車が一番カッコ良い
「ちなみに中野さんの250って、今は37インチを履いてさらにカッコ良くなっているんですよ。やっぱり憧れます」
そう話しながらも、最後にはこう続ける。
「でも別のところでは、自分のクルマが一番だと思っている自分もいるんです。というか、そう思えるように楽しんでいるんだと思います」
誰かへの憧れから始まったカスタム。しかし、そこに自分自身の経験やこだわりを重ねることで、少しずつ“自分だけのランクル250”へと成長している。
初めての愛車。 初めてのカスタム。
そのすべてが、新しい世界への扉を開いてくれた。 “MYS”さんにとって、この250は単なる移動手段ではない。これからも進化を続ける、人生を楽しむための大切な相棒なのだ。




















































