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縦2連の4本出しマフラーで往年の姿に!日産「フェアレディZ」を大人の上質仕様に

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TEXT: 石川大輔(ISHIKAWA Daisuke)  PHOTO: 佐藤正勝(SATOU Masakatsu)

Zを知り尽くしたセントラル20が、RZ34を日常快適性とスポーツ性を両立した上質な大人のスポーツカーへ仕上げた

生粋のスポーツカーでありながら、貴婦人のようなエレガントさもあわせ持っているのが、日産「フェアレディZ」の二面性である。この背反する両個性を尊重しながら、さらに両極の良さを引き立てたのが“Zの柳田”の異名で知られる柳田春人氏が率い、現在はスーパーGTでチャンピオンにも輝いた子息の柳田真孝氏が引き継いだ名門セントラル20だ。RZ34用の新作チューニングメニューでは、速さ一辺倒ではない上質な走りを目指したという、その中身をチェックしたい。

“Zの柳田”を継ぐセントラル20が日産「RZ34型 フェアレディZ」の素性を高める

歴代Zにこだわり続けてきた名門ショップが、現行モデルへの答えを出した。セントラル20は、“Z遣いの柳田”と呼ばれた日産のレジェンドドライバー、柳田春人氏が設立した「フェアレディZ」専門ショップである。その看板は、レーサーとして輝かしい戦績を残した2代目の柳田真孝氏へと引き継がれた。柳田真孝代表はスーパーGTを中心に多彩なカテゴリーでドライバーを務めた実力者だ。現在はセントラル20の代表を務めながら、NISMOチームのアドバイザーとしてスーパーGTに帯同している。

そんなセントラル20が掲げるコンセプトは“フィーリング重視の大人のスポーツカー”である。ベースとなる日産「フェアレディZ」(RZ34)は、新開発の3リッターV6ツインターボVR30DDTTを積む。最高出力は298kW(405ps)、最大トルクは475N・m(48.4kg・m)に達する。この素性を尊重したうえで、Zの魅力をさらなる高みへと導くのが同社のパーツ群だ。

セントラル20のRZ34用車高調キットは、しなやかさと踏ん張りを両立した

今回のチューニングでもっとも注目したいのが、柳田真孝代表が納得いくまでセッティングを詰めた車高調キットである。普段乗りではしなやかさを残しつつ、スポーツ走行時はしっかり踏ん張る。懐の深い乗り味に仕上げられた。近ごろレースの世界でもアシを積極的に動かす方向へシフトしている。Z-SPORTサスペンションキットも同じ思想で、追従性に優れたソフトなダンパーにハードレートのスプリングを組み合わせている。

デモカーは約20mmダウンとほどよくローダウンされた。バネレートはフロント16kg/mm、リア10kg/mmで、減衰力調整機能も備える。さらにサブフレームにはリジッドカラー(車体とサブフレームの隙間を埋めて剛性を高める部品)を追加し、スポーツカーらしいシャープな乗り味を引き出している。

フロントカーボンスプリッターや4本出しマフラーがRZ34のスタイルと走りを引き上げる

エクステリアは、さりげないドレスアップから機能パーツまで幅広い。3分割式のフロントカーボンスプリッターは、控えめながらスタイルアップにつながる。ルーフ形状に合わせてウイング中央にくぼみを設けたカーボンニーフラップは、高速域での安定性を高める。ワイドクリアビュードアミラーは防眩効果のあるブルーレンズを採用し、視界を広げつつ表情を変えてくれる。

マフラーは、往年のスタイルを彷彿とさせる伝統のタテ2連4本出しテールを採用する。規定内の音量ながら、アクセルを踏み込むとスポーティな美音を奏でる。こもり音を低減しているのも特徴だ。もちろん車検対応品である。ブレーキは、フロントにモノブロック6POT、リアにモノブロック4POTのキットを用意する。サーキット走行時の必需品ともいえる装備で、剛性感のあるペダルタッチを実現した。

カーボン調とバックスキンで仕立てるRZ34の内装パーツが人気を集める

近ごろ人気を集めているのが内装パーツである。カーボン調のパネルや、バックスキン&レッドステッチ仕上げのアイテムは、後付け感が一切ない抜群のフィッティングを見せる。海外スーパースポーツ顔負けの高級感あふれるコクピットに生まれ変わる。手軽に導入できるため、カスタマイズの第一歩にもすすめられる。

カーボン製のセンターコンソールはマットとクリアの2種類を用意する。AT用とMT用があり、サブメーター用のフードやリングも設定された。ほかにもステアリング、メーターフード、ダッシュボードフィニッシャーなど、上質なインテリアを実現するアイテムが揃う。フル交換がベストだが、ワンポイントで取り入れるのもありだ。シートはブリッド製をベースにしたZ-SPORTエディションを用意し、スポーツ性と快適性を高い次元でバランスさせている。

日常での快適性を確保しながら、スポーツ性をしっかり引き上げる。セントラル20が示したRZ34は、速さだけを追わない上質な乗り味を備えた大人のスポーツカーである。歴代Zと向き合い続けてきた柳田真孝代表だからこそ、Zの二面性を深く理解し、その魅力を素直に伸ばす方向へまとめ上げた。手を入れるほどにZらしさが際立つ、そんな懐の深さがこのデモカーには宿っている。

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