ブラバスクラシックのレストアや動態保存も日本に近づく「第二章」の可能性
ボンドグループが関わる領域は、コンプリートカーだけにとどまらない。ブラバスには、クラシックという事業がある。ブランドは2013年にクラシック専門のファクトリーを建設し、これをひとつの核に据えた。往年のメルセデス・ベンツ(AMG)に宿る哲学とモノづくりを熟知し、新しい時代へ落とし込む自己研鑽の意味も込められている。
その中身は大きく2つに分かれる。ひとつは往年のメルセデス・ベンツを新車以上の状態へよみがえらせるレストアプログラム。もうひとつは世界中のネットワークを駆使してオリジナルコンディションの個体を集め、適正に動態保存しながら販売する事業だ。ここで生まれるレストアカーは、新車以上の色ツヤと信頼耐久性を兼ね備える。これらにもボンドグループがより深く関わる。コストの問題さえ解決すれば、ブラバスが仕上げた個体を購入することも、日本にある往年のメルセデスをブラバスへレストアに出すことも可能になる。

ブラバスはクルマだけでなく、船(マリーン)や飛行機(プライベート・アヴィエーション)まで手がける。近年はそれらを包括したブラバス・アイランドをアブダビのアルシーフ地区アルラハビーチに建設した。あっと驚くパフォーマンスとラグジュアリー性を備えるコンプリートカーから、文化として継承したくなるクラシックまで、ブラバスの活動が日本と近い距離になっていく。数多く思い浮かぶ“日本での可能性”を前に、細川さんは目を輝かせる。
「代理店の締結によってゴールを迎えたわけではない。これは、あらためてスタートラインに立ったことを意味します。私たちスタッフ全員が、よりブラバスを深く学び、技術力を高めていったら、できることがどんどん増える。お客様からどんなリクエストをいただくのかワクワクしています。実現の可能性云々に限らず、なんでも相談していただきたいと思っています」
日本におけるブラバス第二章の幕が開いた。ブラバスとはどういう会社で、どんな技術を持ち、そこで生まれた製品がいかなる性能と世界観を備えるのか。製品を売る“モノ”の普及から、チューナーズブランドが紡ぐ文化を深める“コト”の普及まで、その重責を細川恵多さん率いるボンドグループが担う。関わる誰もが、あらためて兜の緒を締めている。細川さんの挑戦は、憧れを事実に変えてきた歩みの延長線上にあるといえるだろう。











































