キャンピングカーではなくトライトンだった。プロアングラーが選んだ理由とは。
ブラックバスのプロアングラー・水野浩聡さんが相棒に選んだのは三菱「トライトン」。荷台にはキャンパーシェル「FT PORTER」を架装し、シンクや冷蔵庫、FFヒーターなどを備えた車中泊仕様へ仕上げた。釣りもキャンプも仕事も、この1台で完結する理由を聞いた。
「荷物は降ろさない」。プロアングラーが三菱トライトンで作った、自分だけの”釣り基地”
「仕事の日も、休みの日も、結局釣りに行っちゃうんですよ」
そう笑うのは、ブラックバスのプロアングラー・水野浩聡さんだ。
釣具メーカーと契約し、新製品のプロモーションやメディア出演、トーナメント参戦などをこなしながら、休日になれば再び釣りへ向かう。キャンプも好きで、目的地は舗装路の先にあることが多い。だから相棒に求めた条件は、街中での快適さではなかった。
悪路を走り、その先で眠り、翌朝すぐに釣りを始められること。それが、この三菱 トライトンにたどり着いた理由だった。
「4WD」は絶対条件。でも最後に背中を押したのは色だった
クルマ選びで最初に考えたのは、もちろん4WDであることだった。
釣りもキャンプも楽しむ以上、舗装路だけでは行けない場所へ入っていく機会は多い。ところが、水野さんが「これしかない」と思った決め手は、意外にもボディカラーだった。
「僕が使っている釣り竿が黒とオレンジなんです。昔からオレンジのロッドを使うことも多かったので、トライトンを見た瞬間に『これだ』と思いました」
メーカーとの縁があったわけではない。無骨なのにどこか愛嬌もあるフロントフェイス。その雰囲気まで含めて、自分の世界観にぴったり重なったという。

キャンピングカーではなく、FT PORTERを選んだ理由
荷台にはキャンパーシェル「FT PORTER」を架装する。中にはシンク、ガスコンロ、冷蔵庫、サブバッテリー、FFヒーター、冷房まで備わり、小さな部屋がそのまま載っているような空間だ。
それでも水野さんは、最初からキャンピングカーを選ぼうとは考えなかった。
「キャンピングカーは快適ですが、悪路は少し苦手ですよね。僕は、その悪路を越えた先でキャンプをしたかったんです」
林道を抜け、河原へ降り、誰もいない場所でテーブルを広げる。そんな時間こそ、自分らしい遊び方なのだという。
「荷物は降ろさない」。仕事道具だからこその発想
「道具箱のような存在」と水野さんが表現するその室内を見渡すと、天井にはロッドを固定するためのオリジナル収納が並ぶ。既製品ではなく、パイプを追加してベルトを渡し、大量のロッドを積めるよう工夫した。
「30本、40本と積むこともあります。毎回降ろすのは大変なので、載せっぱなしにして、そのまま出発できるようにしています」
この一言が、水野さんらしさを物語っていた。仕事道具でもあり、趣味の道具でもある。だからこそ、いつでも走り出せる状態が理想なのだ。
身長186cmでも眠れる。それだけで旅は変わる
FT PORTERのベッドはスライドして延長することが可能である。
身長約186cmの水野さんでも足を伸ばして眠れる広さがあり、甥っ子と約1週間にわたる車中泊旅も経験している。以前はルーフテントを使っていた。しかし、ハシゴを上り下りし、設営や撤収を繰り返す生活を続けるうちに、もっと手軽なスタイルを求めるようになったという。
「これは中からポンと広げるだけなので、本当にラクなんです」
そう語るように設営の”ラクさ”が、旅へ出る回数を増やしてくれた。
「行けない場所をなくしたい」。だからオープンカントリーM/Tを履く
足元にはトーヨータイヤのオープンカントリーM/T(マッドテレーン)を装着する。前のクルマから履き続けている、お気に入りのタイヤだ。
「見たい景色があったら行きたい。そのためにM/Tしか履いたことがないくらいなんです」
釣り人が目指す場所は、いつも道の終わりにあるとは限らない。最後の数百メートルが悪路だからこそ、このタイヤが必要になる。

万能じゃない。でも、それが相棒になる
これまでFJクルーザーやランドクルーザー70、80、100など、数々のヨンクを乗り継いできた。だからトライトンのクセも熟知している。
「跳ねるところもあります。でも、そういう不器用なところも好きなんですよ」
性能だけでは語れない魅力がある。以前は車中泊の翌朝、テントを開けたら目の前にクマが立っていたこともあった。そんな自然の中へ、またこのトライトンで向かう。
「ここまで来られるクルマは少ない」
そう思える景色を探し続ける限り、この1台は単なる移動手段ではない。仕事も遊びも、人生そのものを積み込んで走る”釣り基地”なのである。
なお、このトライトンは2026年7月18日、3連休初日に愛知県で開催されたTOYO TIRES主催のユーザーイベント「俺の#オプカン ~さなげ場所~」で撮影したもの。
当日は水野さんもゲストとして登壇し、プロアングラーならではの視点で釣りやアウトドア、そして愛車について語るトークショーを行い、多くの来場者を楽しませていた。そのライフスタイルを凝縮したようなトライトンは、イベント会場でもひときわ大きな注目を集めていた。
















































