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純正P.C.D.100の壁を突破。114.3変換ハブで19インチのSSRを飲み込んだトヨタ「プリウスPHV」の巧妙な仕掛け

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TEXT: WAGONIST編集部  PHOTO: WAGONIST編集部

  • トヨタ プリウスPHV:Tディメンドのハブキットで114.3変換したSSRプロフェッサーSP7を装着しエアサスでベタ落とし

純正P.C.D.100を114.3に変換し、SSRとエアサスで潜在能力を引き出した1台である

環境性能が魅力のエコカーが、思わず二度見してしまうほど精悍なフォルムへ変貌した。福岡県飯塚市に暮らす“ゾノ”さんが仕立てたトヨタ「プリウスPHV」は、P.C.D.(ホイールを固定するボルト穴の円の直径)を100から114.3へ変換し、SSRのホイールとエアサスでベタ落とし。派手さは控えめでも、完成度で勝負する大人のカスタムだ。

50プリウスPHVの純正P.C.D.100を114.3へ変換した狙いとは

足元こそが、この1台の核心である。50系プリウスPHVの純正ホイールはP.C.D.100の5穴だ。ところが“ゾノ”さんの愛車に収まるのは、P.C.D.114.3のSSR「プロフェッサーSP7」である。

この組み合わせを実現したのが、Tディメンドの114.3変換ハブキットだ。装着サイズは19インチ×9J、インセット24。タイヤはニットー「NEOテク GEN」の215/35を合わせている。強靭で躍動的な5本スポークが、エコカーのイメージを一新した。

トヨタ プリウスPHV:P.C.D.114.3変換されたSSRプロフェッサーSP7と大型ブレーキが精悍なフォルムを演出

ホイールの内側には大型ブレーキも組み込まれる。ブレーキシステムには大型キャリパーを投入し、さらにジオメトリー補正としてTディメンドの「イージープロ」を採用し、見た目のインパクトと制動性能を両立させた。躍動感のある足元とブレーキの高速仕様が、プリウスPHVをこんなにスポーティだったのかと見直させる。

ボルドワールドのエアサスとフルアームでベタ落としを実現した理由

洗練度を大きく高めた秘訣が、車高の落とし込みである。“ゾノ”さんはボルドワールド「イグジスト」のエアサスを導入し、車体をベタ落としにした。空気の圧力で車高を調整するため、走行シーンに応じて自在に高さを変えられる。

ただ落とすだけでは、アライメントが崩れて理想の姿勢は得られない。そこでアーム類にも徹底して手を入れた。ロアアームはJライン、リアキャンバーアームとアジャスタブルトーロッドはベストスタイルを組み合わせている。フルアーム化によって、極端に落とした車高でも狙い通りのタイヤの角度を引き出した。

ボディキットはフロント、サイド、リアともにアヴァンツァーレでまとめている。選択肢は多くなかったものの、“ゾノ”さんはリアバンパーのダクトの造形に惚れ込んで選んだ。派手さを抑えつつ、スポーティで精悍な雰囲気を漂わせている。

プリウスPHVの内装レカロシートとオーディオにこだわった細部の作り込み

普段は見えない部分まで、抜かりなく仕上げている。エンジンヘッドカバーには水圧転写でアクセントを施した。ファイヤーパターンをあえて落ち着いたブルー系でまとめ、遊び心と上品さを両立させている。

トヨタ プリウスPHV:普段見えないエンジンヘッドカバーにブルー系ファイヤーパターンの水圧転写加工を施す遊び心

内装にはレカロ「SR-7」を投入した。イベントなどで長距離を走る機会が多いため、座り心地を重視して選んだシートだ。シフトノブとドアミラーにはシルクブレイズを採用し、細部の質感まで整えている。

グリルは純正のブラック塗装、ヘッドライトとテールランプは純正にプロテクションスモークフィルムを加工した。オーディオはグラウンドゼロで音質重視のシステムを組み上げている。外観から車内、そして普段は目に触れないエンジンルームまで、センスが行き届いた作り込みである。

“ゾノ”さんは50プリウスPHVで初めてのP.C.D.114.3仕様に挑んだと振り返る。派手な演出に頼らず、足元とサスペンションの構造から丁寧に手を入れる姿勢が、この1台の完成度を支えている。数値上の性能で語られがちなエコカーに、スポーツカー顔負けの躍動感と大人の遊び心を宿らせた愛車だ。

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