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NISMOがイジると400Rに魔法がかかる! パワーもトルクも変わらないのに激変した走りとは

投稿日:

TEXT: 斎藤 聡  PHOTO: 井上 誠/日産自動車/Auto Messe Web編集部

  • スカイライン400Rのエンブレム

  • NISMOチューンのスカイライン400Rの走り
  • NISMOチューンのスカイライン400Rの走り
  • NISMOチューンのスカイライン400Rのフロントスタイル
  • NISMOチューンのスカイライン400Rのリヤスタイル
  • スカイライン400Rのエンブレム
  • スカイライン400R用チタン製マフラー

最強スカイラインをNISMOパーツでさらにパフォーマンスアップ!

 スカイライン史上最強のエンジンを搭載するスカイライン400R(以下、400R)。この400RにNISMOが開発したチューニングパーツを組み込んだデモカーに試乗することができました。NISMOチューンが施された400Rは、正しくはコンプリ―とカーとして製作されたわけではありません。NISMOがV37スカイライン、もしくは400R用に開発されたチューニングパーツを組み込んだデモカーで、このNISMOパーツを取り付ければ、史上最強のスカイラインをさらにスペシャルなクルマに仕立てることができます。NISMOチューンのスカイライン400Rのフロントスタイル

 試乗車に装着されていた代表的な機能性パーツを紹介すると、S-tuneブレーキパッド/レーシングスパークプラグ/エアフィルター/スポーツチタンマフラー/オイルフィルター/ECU(スポーツリセッティングTYPE2)となっています。果たしてどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。スカイライン400R用チタン製マフラー

パワー&トルクはそのまま! 実用域を逞しくチューニング

 パワースペックには最高出力405ps/6400rpm、最大トルク48.4kg-m/1600-5200rpmとなっており、V6ツインターボのVR30DETT搭載モデル(GT Type SP/GT Type P/GT)に対して、100ps以上のパフォーマンスアップが施されています。400Rのスペックと比較してECUチューニングしているのに「パワー&トルクアップされてない?」と思った方はご名答! そこがスカイライン400R用NISMOパーツのキモなんです。スポーツリセッティングTYPE2が施されたスカイライン400Rのエンジン

 試乗した第一印象は、「乗りやすい」ということ。低中回転域のアクセルに対する応答がシャープになっています。それから2000〜4000rpmあたりのトルクが厚く、力強くなった印象があります。じつはもっと豪快で凶暴なパワーフィールを期待していたのですが、実際にはとてもジェントルで、心地よさを損なわない範囲で迫力があり、伸びのいい加速感が楽しめるといった印象です。

 ただ、それですべてかというと、足まわりやタイヤは純正のため(3LターボのGT Type SPと同じ)、パワーやトルクを余すことなく引き出すのは難しかったという面は否めません。元々、市販状態の400Rに装着することを前提に開発されているので、ECUチューニング(リセッティング)も過激には仕上げられず、街なかやワインディングロードを走らせたとき、多用する低中回転域を中心にしたチューニングとなっているのです。NISMOチューンのスカイライン400Rの走り

 つまり、エンジンのピックアップを良くし、そこから伸び上がるパワー感が楽しめるような味付けになっているのです。もちろん十分に迫力もあります。アクセルを踏み込んだ瞬間は、“ふわっ”とトルクが膨れ上がって軽々とクルマが加速し始めるのですが、それだけではなく次の瞬間、迫力十分かつ強烈な加速Gをともなって一直線に加速していく感じです。

より走りを楽しくさせる専用LSDの開発も検討中!  

 興味深いのは、街乗りの交差点からの加速やタイトなワインディングロードのブラインドコーナーをイメージしてアクセルワークをしたり、狭い車線をイメージしてコーナー立ち上がりの加速を試みると、ECUチューンの良さが浮かび上がってくる感じです。タイトで制約が多くなるほど……、つまりアクセルコントロールに繊細な操作が求められるほど、エンジンが期待どおりスムースにパワーを発揮してくれるのです。

 クローズドのサーキットで思い切り走らせようとすると、どうしてもロールが大きくなり過ぎて簡単にイン側のタイヤが空転してしまいます。これだけパワーとトルクがあると、スポーツドライビングにはLSDが欲しくなってしまいます。NISMOチューンのスカイライン400Rの走り

 NISMOによればLSDの開発は現在検討中とのことなので、ぜひ期待したいところです。スポーツサスペンションやLSDが用意されれば、より大胆にアクセルを踏み、405ps/48.4kgmのパワー&トルクをもっと引き出し楽しむことができるに違いありません。

 実際、試乗コースでは意図的にロールを少なくした状態でリヤタイヤを滑らせてみたのですが、その際タイヤの空転を維持するための微妙なアクセルワークをとてもやりやすかったのが印象に残っています。一般道をイメージして走ったときの微細なアクセル操作のしやすさと、ドリフトコントロールするための微細なアクセル操作がほとんど同じ感覚で操作できるのです。

 単純に燃調を整えて、シャープさや力強さを出しているだけでなく、もしからした過給圧コントロールまで行われているのかもしれません。印象として、かなり微細なところまでチューニングが及んでいると感じました。

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