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日産R33「スカイラインGT-R」の進化の系譜とは? ル・マン参戦に4ドアや「400R」など特別モデルも多彩だった!

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TEXT: 片岡英明  PHOTO: GT-R Magazine/日産自動車

【中期型】デュアルエアバッグを採用しGT-R初の特別仕様も登場

 1996年1月にマイナーチェンジしたGT-Rは「中期型」と呼ばれている。エクステリアで目を引くのは、平面的だったリヤフィニッシャーが立体的な存在感のあるデザインに変わったことだ。また、リヤのパワーアンテナが2段階調整式になった。ボディカラーは、特別車体色としてスーパークリアレッドIIとソニックシルバーが登場する。

 インテリアも小変更に留められた。ダッシュボードは、ドライバーまわりのパネルのデザインと素材を変えている。だが、見栄えはさほど評価されていなかった。運転席右側にあったコインホルダーも省かれてしまう。とはいえ、前期型では運転席だけに標準だったSRSエアバッグシステムが助手席にも装備され、万一のときの安全性を高めている。マーチと同じデザインで評判の悪かった本革巻きステアリングも、スポーティな形状に変えられた。

 同年5月21日にはル・マン24時間レース参戦を記念して、GT-Rとして初めての特別限定車「LMリミテッド」を発売している。ボディカラーは鮮やかなチャンピオンブルーだ。特別装備としてN1ベース車と同じエアインテークダクト付きフロントバンパーやフードトップモール、カーボンセンターリヤスポイラーを装備し、注目を集めた。

R33GT-R LM Limited

 機能装備に加え、チェッカーフラッグをあしらった専用のGT-Rステッカーも付いている。この中期型LMリミテッドは7月31日までの期間限定で発売された。装備内容を考えるとお買い得な価格設定と言え、注目度も群を抜いて高かった。

【中期型DATA】

●発売 1996年1月
●車体番号 BCNR33-021001~
●当時の車両本体価格 482.5万円〜

【後期型】フロント周辺を刷新して全身をブラッシュアップ

 1997年2月には、最初で最後の大がかりなマイナーチェンジを実施された。これが現在後期型と呼ばれるモデルだ。エクステリアはフロントビューを中心に、機能の向上を目指してデザイン変更を行っている。

 ラジエータやインタークーラー、ブレーキの冷却性能を高めるために、フロントスポイラーは大型化され、下方向に20mm延ばされた。また、N1レースのベース車に採用された二つのダクトが追加されている。だが、従来型の張り出しが小さいフロントスポイラーもオプション設定の形で残された。

 もう一つの変更点がヘッドライトである。大光量で、照射範囲も広いキセノンヘッドランプを標準装備した。夜間走行時と雨天時の視認性は大きく向上している。フロントマスクは中期型までと比べると張りが強く、精悍なデザインだ。また、フロントのドアガラスにロングライフ撥水ガラスを採用したことも変更点の一つに挙げられる。

 リヤまわりも化粧直しを行った。右側リヤコンビランプのバックアップランプ部をリヤフォグランプに変更し、リヤコンビネーションランプの配光パターンも変えている。後期型は、ブレーキング時に丸型4灯のうちの外側2灯だけが点灯するように改められた。

 メカニズム面では、リヤのサスペンションメンバー取り付け部にリヤフロアステーを追加して車体剛性を高めたことが最大の変更点だ。ABSはアクチュエータを小型化し、制御も変えている。空冷式オイルクーラーがオプション設定されたのもニュースの一つ。後期型はR33GT-Rの完成形だった。

【後期型DATA】

●発売 1997年2月~
●車体番号 BCNR33-040001~
●当時の車両本体価格 488.5万円〜

R33GT-R後期のフロントマスク

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