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フェラーリ「288GTO」「F40」「F50」「エンツォ」など超希少なフェラーリが集結したオートモビルカウンシル2023を振り返る

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了

フェラーリ エンツォ フェラーリ(2002年)

4台目の展示車両は2002年に登場したエンツォ フェラーリです。創業者と同じ名を名乗るこのモデルは、創業55年を記念したアニバーサリーモデルであり、21世紀で初となるスペチアーレ(限定生産車)でした。

F50と同様にダラーラで開発したシャシーを採用していますが、カーボンファイバー製のバスタブ(フレーム)にサブフレームを介してエンジンをマウント。F50で不満の多かった振動などの乗り心地を改善していました。搭載されたエンジンは5998ccの排気量を持つ65度のV型12気筒で、660hpの最高出力を誇っています。

スタイリングは多くの歴代フェラーリがそうであったようにピニンファリーナに依頼されていますが、直接担当したのはチーフデザイナーに就いていた奥山清行さん、通称“ケン・オクヤマ”でした。F1を意識したフロントノーズとリアウイングが取り去られているのが大きな特徴となっています。

フェラーリJ50(2018年)

5台目は2018年に登場したJ50です。これはそのネーミングからもわかるように、フェラーリの日本(Japan)進出50周年を記念したモデルで、488スパイダーをベースに、わずか10台のみが生産されています。フェラーリJ50

488スパイダーに搭載されているTipoF154と呼ばれる3.9L V8ツインカム・ツインターボは、J50ではオリジナルの670psから690psに引き上げられています。マラネロのフェラーリ・スタイリング・センターが手掛けた魅力的なミッドシップ・ロードスターはタルガトップが大きな特徴となっていました。

フェラーリ モンツァSP1(2020年)

最後の1台は2020年に登場したモンツァSP1です。これは当時、フェラーリの会長を務めていたセルジオ・マルキオンネが1950年代のレーシングスポーツ、750モンツァの前を通りかかった際に漏らした「このモデルが好きなんだ」との台詞で生産が決まった、と伝えられる1台です。

フェラーリのクラシックモデルに触発された特別な車を作ることを目的としたプログラムである、「ICONA(イコーナ)」シリーズと呼ばれる新しいモデルラインの第1作となりました。812スーパーファストをベースに、ボディを大幅にストリップダウンしたシャシーへエンツォ由来の810psを捻り出すV12を搭載。シングルシーターがSP1、2シーターがSP2と呼ばれています。これらの“特別”なフェラーリ6台の競演は、素晴らしいものがありました。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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